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「タコの介の浮きっぱなし5」句会が始まった!

(キャプション 9人のメンバーがタコの介自宅近くの居酒屋に集まった。)


■結成、10ウン年の句会「練り梅会」

句会「練り梅会」をスタートさせたのはいつだったか。すぐには思いだせない。それほど古くなった。10数年になるか。
きっかけは、FMラジオのJ-WAVEに集まった仲間4人でつくった。いまは15人。
メンバーは多彩だ。作家、ルポライター、コラムニスト、女子アナウンサー、ライター、雑志編集者、エステティシャン、ビデオ制作者など。

ゆるい決まりでは、月一回集まって句会を開く。投句はたくさんだと多忙を理由に欠席する人がいるので、2句のみ。季題句と自由句だ。「練り梅会」には、よくあるようなリーダー格の宗匠はいない。句会ではみんな勝手に自分の感想に言い合う。

投句は幹事(ほとんどタコの介)がメールで集め、句をシャッフルして無記名でプリントして当日に配る。そのリストを見て自分の句以外の投票によって優勝句を決める仕組みだ。

いつも文章書きをしているからといって、俳句が上手いとは限らない。いや、まったく関係がない。日ごろ文章とはあまり縁のないエステティシャンが、ポンと素晴らしい句を出して見せることがある。こんな驚きが楽しい。

句は自分の独得なインスピレーションと、それに見合った新鮮な言葉がうまくマッチングしたときに優秀句が誕生する。やはり最後はその人のセンスだ。今回の季題はおだやかに「春」。

■4句で決戦投票

追憶をたぐり寄せたり春の雲(夢宙)
ぶらんこや哀しみひとつ蹴り上げる(泰葉)
春鮒やあといく度のめぐりかな(夢宙。)
苗札を挿す父問ふ子の声こぼれ(美酔)

優勝句。
春鮒やあといく度のめぐりかな(夢宙)

カッコは俳号。夢宙はタコの介の俳号である。
これは春を待ちわびる、乗っ込みのヘラブナを詠んだ句。巨ベラにあと何回出会えるのか。病を背負ったタコの介ゆえに。という思いもチラとある。

最初の「追憶や…」。ぼんやりとしてつかみどころのない春の雲。あるはずの思いがどうしても思いだせない。見つけようと思わずたぐり寄せたくなる。

インクもれもあった激戦の跡。


句会はある意味真剣勝負だ。「エロ句だ」「不倫句だ」「ごまかしている」「逃げている」など辛辣な言葉が飛び交う。これが楽しい。あとは飲み会になだれ込むのだ。

次回はお花見の吟行かな。季題提出は優勝者のタコの介だ。

#釣り #俳句  


タコの介のnoteに来てくれて、ありがとうございます。小学3年生。はじめて釣り竿を両手でにぎりしめてから、釣りが趣味となり、いつの間にか仕事にも。書くことの多くが釣りになりました。そんな釣りにまつわるnoteです。どうぞよしなに。