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【ハノイ】リンラン・キンマーに日本食屋を出店すべき5つの理由と店のウリ

ベトナムの首都ハノイに日本食レストランを出店してみませんか?

なぜハノイに?と思うかもしれません。
それはASEANの中でNo.1の経済成長率を誇り、これからどんどん富裕層と中間層が増えるこの国のそれも首都だからです。

以前の記事、ハノイの日本食レストラン事情 | noteで、ハノイにある日本食レストランをいくつかご紹介しました。

ハノイには、多くの日本人が駐在し(外務省調べの2021年10月のハノイの在留邦人は8,624人)、そしてたくさんのレストランが進出し出店されています。
ここ最近はどのお店にも、日本人駐在員だけではなく、富裕層や中間層のベトナム人が来店するようになって来ています。

つまり、現時点でそれだけのビジネスチャンスが既にあり、そして今後伸びていく業界だという証と言えます。

photo by pixabay

では、実際にハノイに日本食レストランを出店するとして、どこに出店するのがいいのでしょうか?
私のお薦めは、ずばりリンラン通り・キンマー通りです。


そして、どのような日本食レストランにして出店したらいいでしょうか?
そこで、私から提案があります。
ハロン湾産食材を使った料理をウリにした日本食レストランを提案します。


リンラン・キンマーエリアが適している5つの理由

リンラン・キンマー周辺図 photo by ハノイ在住者

理由1 駐在員が多く住んでいる


リンラン・キンマーエリアは、ハノイ新市街の中の日本人街です。
(旧市街側にはハイバーチュンという日本人街があります)
このエリアには日本大使館が近くにあり、日系のスーパーマーケットが出店しており、日本人医師のいる病院も徒歩圏にあります。

そして、日本人向けのサービスアパートメントがたくさんあります。

よってたくさんの日本人駐在員がこのリンラン・キンマーエリアに住んでいるのです
特に単身赴任者が多く住むエリアです(その理由は理由4で)。

理由2 たくさんの日本食レストランがある

駐在員が仕事帰りに食事をしようと思った時、予めお店を決めていればいいのですが、決めていなかった場合は、とりあえずこのリンラン・キンマーエリアに行けばなんとかなります。

今日は魚の気分! 肉の気分! とか。
いや、日式中華もいいぞ。いやいやたまには寿司を食いたいなとか。
ほとんどの日本食ニーズに対応できるエリアです。

とりあえず行ってからぶらぶらして決めることが良くあります。
特に同僚と2人で行ったりしたら、なおさらですね。

あなたのお店をこのリンラン・キンマーエリアに出店した場合は、競合する日本食レストランが多いことにはなりますが、でもそれよりもこのエリアに大きなニーズがあるというのは、出店の魅力です。

競合に勝ち抜くには、独自色を出して(これとても重要ですね)、人気の日本食レストランになればいいのです。
独自色を出すための提案は、後ほど差し上げたいと思います。

理由3 出張者が多い

駐在員だけではなく、出張者も多いエリアです。

ハノイには、ANA / JAL / ベトナム航空 / ベトジェット / バンブー航空が飛んでいます。pixabay

このリンラン・キンマーエリアには、リーズナブルな日系のビジネスホテルが10件ぐらいあります
日本からの出張者がよく泊まるホテルです。
一泊あたり、$50~$80ぐらいで泊まれます。
私も駐在しているときには、出張者向けのホテルはこのリンラン・キンマーエリアから選んで予約していました。
ご希望の方はお問合せください。ご希望に合ったホテルをご紹介します。(この紹介では紹介料はいただきません)
お問合せは→こちら

REIWA INN & APARTMENT 部屋は50㎡超と広め photo by REIWA INN

大手企業の方なら$100ぐらいの予算でも大丈夫ですね。
韓国系になりますが、LOTTE、DAEWOOなど5星ホテルもこのおエリアにあります。
日系のホテルは、車で15分の所にロイジェントパークスハノイが、20分のところにホテルデュパルク(旧日航ホテル)があります。
一方で安いほうが良いというバジェット派には、ローカルホテルもそれこそたくさんあって、$20~$50ぐらいで泊まれます。
これ以下の価格のホテルもありますが、セキュリティ上お薦めしません。

理由4 二次会にカラオケ

日本食レストランで夕食を済ませてほろ酔い気分になりました。でもこのまま帰りたくありません。もう一軒行きましょう。さて二次会はどこにしましようか。。
駐在員が出張者を接待している場合などは、出張者が楽しんでもらえるところに連れて行きたいですね。

リンラン・キンマーエリアはカラオケラウンジが多いことでも有名です。

曜日によって服装が変わります。 アオザイ姿の日があります photo by poste-vn.com

ローカルカラオケはちょっとエッチな風俗系のお店があったりしますが、
リンラン・キンマーエリアの日式(日本人向け)カラオケは健全系です。ご安心を。

20台前半ぐらいの若いコンパニオンが、隣に座ってくれて、お酌をしてくれて、一緒にカラオケを歌ってくれます。

日式カラオケのコンパニオンは日本語ができます。日本語でコンパニオンとの会話を楽しみましょう。
日本語を専攻している女子大生がアルバイトしていることもあります。

リンラン・キンマーエリアに出張者が宿泊するホテルが多い理由、単身赴任者が多く住んでいる理由は、実はこれかもしれません。

理由5 日系スーパーマーケットやローカル市場がある

通常の食材は、卸業者から仕入れることになりますが、いざというときの食材調達に、スーパーマーケットやローカル市場が近くにあることもポイントですね。

大きなスーパーマーケットはリンラン通り起点で、
徒歩10分にベトナム資本WinMartが、徒歩5分に韓国資本LotteMartがあります。

日系スーパーマーケットのTOMIBUNはリンラン通りとキンマー通りに、
AKURUHIはリンラン通りの中頃に、ハノイ商店は、リンラン通り南部の一本裏の通りに出店しています。

TOMIBUN キンマー店 photo by ハノイ在住者

ローカル市場は、
リンラン市場(Chợ Linh Lang )リンラン通りの中ぐらいにあります。
コーザイ市場(Chợ Cầu Giấy )キンマー通りの西の端にあります。
ともに、野菜、肉、魚介類など生鮮食料品が売られています。
リンラン市場にはカタコトの日本語を話す女性がやっている八百屋があり、訪れる度にほぼ必ず「アスパラあるよ、おいしいよ」と話しかけてきます。
ベトナム人は、スーパーマーケットよりも新鮮で安いという理由で、市場で買う人が多いです。

Chợ Linh Lang photo by ハノイ在住者

提案 ハロン湾産食材を使った料理をウリにする

観光地として有名なハロン湾 photo by pixabay

日本人は(ベトナム人も)シーフード料理が大好きです。
ベトナムは日本と同様に南北に細長い海洋国ですので、海鮮食材が豊富です。ハノイでは、観光地として有名なハロン湾近郊で採れる新鮮なハロン湾産食材が手に入ります。

多くの日本食レストランが食材を日本から空輸していますが、せっかくハノイの近くにはハロン湾という優良な漁場があるのですから、これを活かさない手はないですよね。よって私からはハロン湾産食材を使った料理をウリにした日本食レストランをご提案します。

メリット1 新鮮

ハロン湾からハノイは高速道路を使えば2時間の距離です。
今は、冷凍・チルド技術が発達した時代ではありますが、日本からの空輸に比べれば地のモノは鮮度がちがいます。

メリット2 安い

新鮮でおいしい食材が、安く手に入るのも魅力です。
安く手に入るということは、提供価格も安くできます。
これで他の日本食レストランと、価格的にも差異化を図ってみてはいかがでしょうか。

ハロン湾産の代表的な海鮮食材

  • フエダイなど白身の魚

  • 鯵など青魚

  • エビ、カニ、シャコ シャコは生食できます

  • イカ

  • 2枚貝も豊富 ハマグリ、赤貝、シャコガイ

  • 牡蠣 生食できます

ハロン湾産のシャコ photo by unsplash


ハロン湾産食材をウリにしている日本食レストランがある

実際にハロン湾産食材をウリにしている日本食レストランは既にあります。
でも多くはないのです。

私の知る限り、リンラン・キンマーエリアで3軒ありますが、どの店もおいしいとの評判で人気店です。もちろん日本人店主が監修しています。
地のモノメニューは新鮮でおいしいのはもちろん、ちょっとお安くてお財布にやさしいのもうれしいのです。

ハロン湾産食材の仕入れルート

ハロン湾産食材の仕入れルートは、ベトナム人業者の卸を使うことになりますが、生もの食材は信頼できる業者を選ぶ必要があります。ベトナム人も苦労するところのようです。

上記3つの日本食レストランが使っている、韓国人オーナー(日本語とベトナム語がペラペラ)の卸業者もいます。

具体的な相談は →こちら

同業者で横のつながり

日本食レストラン同志のネットワークをうまく使いましょう。

通常は競合店になってしまいますが、ここはベトナムハノイ、異国の地です。
同業者同志のネットワークをうまく作って、情報交換をしたり、できれば協業をしましょう。

特に、ベトナム人妻と結婚してハノイに根をはった日本食レストランオーナーは、ベトナム人による信頼できるローカル仕入れルートなど、情報量が違います。

私が駐在中に毎週のように通っていた居酒屋Eは、なんと他店の日本人オーナーがふらっと立ち寄る店でした。(同業の居酒屋店主、ジャパニーズイタリアンオーナー、ラーメン屋店主、鉄板焼き屋店主など)
この方々は、ハロン湾産の食材仕入れルートを共同で開拓したりしていました。


いかがでしたでしょうか?
あなたのビジネスのヒントになればうれしいです。


次回以降の投稿予定ネタは

あくまで予定です。。
タイトルは予告なく変更することがあります。。

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