見出し画像

ネジ巻きの詩

「ネジ巻きの詩」

ぼくのネジは緩んでゆく
油断すると緩みっぱなし
だから、ぼくはネジを巻く
毎朝、毎晩、隔週、隔月、エトセトラ…

こっちのネジを巻くのに気をとられると
あっちのネジが緩んでいる
すべては同時進行だ

巻きそびれ、外れ落ちたネジもある
そういうのって、時が経って気づく
もう巻き直せないネジに馳せるセンチメンタル

ぼくの人生の至るところに満ちている、
たくさんのネジ
ぼくは今日も、これらのネジと睨み合いながら過ごす
いつの日か出会いたい
ネジたちの調和に
それを果たす自分に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?