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お財布に優しい「奪わない・傷付けない」 アンチエイジング・スキンケア 〜海外編〜

スキンケアおたくアラフォーの筆者は、新しいアンチエイジング商品が出るたびに試したくなって、スキンケアは足し算の連続になりがち。しかしながら、「皮膚本来の大事な成分を奪わない」「肌に害を与えない」ということはスキンケアの基本としてとっても大切。筆者もついつい忘れがちなので今日はスキンケアの原点を振り返ってみたいと思います。

とは言ったものの、実はアメリカにいる間にすっかりこちらのスキンケアに馴染んでしまっています。日本のスキンケアと方向性が違うところもあるので、すべてが参考になるかは分かりませんが、興味本位でご覧いただければ幸いです^^ 

はじめに

参考にしたのは、アメリカの皮膚科の先生の記事。正確に翻訳して、正しい情報を心がけていますが、万が一間違いに気づかれた時はご連絡ください。修正させていただきます。

肌を健康に保つための3つの習慣

皮膚のエイジングは誰しもが鏡を見るたびに気になるもの。年齢とともに、肌は脂肪量が減って薄くなり乾燥していきます。赤みが出たり、シミやしわが増えていくわけですが、私たちの肌にもエイジングに闘うための働きが備わっています。

皮膚科医であるワルドマン医師は、このように言います。

”たとえある程度年齢のを重ねていたとしても、シンプルなスキンケアを始めることによって、既にに起こってしまった皮膚ダメージを回復させたり、更なるエイジングを予防できる可能性があります”

ハーバード大学医学部関連医療機関 ブリガム・アンド・ウィメンズ病院 皮膚科医
Dr. Abigail Waldman

今日は、ワルドマン医師が薦める毎日のスリーステップについて、ご紹介します。

ステップ1:洗顔

洗顔は1日2回。乾燥肌の場合は1日1回の洗顔がお勧めです。ワルドマン医師によると、「一般的な固形石鹸は避けること。肌表面の保護層を剥がしてしまうので、肌から水分が逃げてしまいます」とのこと。

薬局で売っている「敏感肌用の優しい洗顔料」が推奨されています。さらに、「小さい顆粒が入っているような物理的なスクラブは避けること。肌に刺激を与えるので湿疹や乾燥肌、色素沈着の原因になります」と医師は続けます。

これに関連して、筆者から注釈です。日本では肌は泡洗顔が勧められますが、アメリカでは事情が異なります。泡洗顔の方が洗浄力が強い(つまり、皮膚を乾燥させやすい)ということで、敏感肌用の洗顔料のほとんどはジェルのようなテクスチャの泡立たない洗顔料になります。(どうしてこんな日米の違いが出てくるのかご存知の方がおられたら教えてください^^;) 実際の商品については一番最後に紹介します!

ちなみに、筆者自身はアメリカに来て、乾燥肌がマシになりました。個人的には、アメリカの「敏感肌用の優しい洗顔料」と表記されている洗顔は、確かに泡洗顔よりも乾燥しない気がします。あくまで個人の感想ですが。それ以外にも、シャワー生活なので湯船に浸からなくなったことなど、様々な要因が考えられます。ご参考まで。

ではワルドマン医師の指導に戻ります。

「小指大の洗顔料を濡れた顔にマッサージしてください。20秒ほどしたら、ぬるま湯で洗い流してください。もし、鼻・耳・眉毛・髪の生え際に赤く炎症を起こしているような場所があれば、(バイ菌が繁殖している恐れがあるので) そこはもう少し長めに洗ってください」

と言っています。20秒って結構短い気がするのは私だけでしょうか?

まとめると、乾燥肌なら1日1回、そうでなければ1日2回、優しい洗顔料で、短時間で洗え、ということでしたね!

ステップ2: 保湿

洗顔のあとは、保湿系の美容液・乳液やクリームで保湿。保湿剤を塗ることで、洗顔で剥がれた皮膚表面のバリアを再構築します。そうすることで、皮膚からの水分の喪失や外部からの物質が肌の中に侵入することを防ぐことができます。

肌がまだ濡れている間に、保湿剤を顔〜首に広げ完全に吸収させます。保湿剤を選ぶときのコツは、(1) 10種類以下の少ない成分で作られているか、(2) 敏感肌用と表示されているものを選ぶと良いでしょう。成分表が短いということは、余計な化学物質や、香料などの添加物が少ないということです。これらは肌に刺激を与える原因となり得ます。

スキンケア一般で重要な有効成分は、ヒアルロン酸・ナイアシンアミド・グリコール酸・スクアランです。ビタミンCやアゼライン酸は特にシミに対して効果があります。しかしながら、アンチエイジング効果という面では、レチノイドが最もお勧めです。

ここでまた補足です。ワルドマン先生の挙げた成分の中には、皮膚への刺激となる成分もあります(ピーリング成分など)。なので、今回の害のないスキンケアの趣旨としては、今使っている保湿系美容液(ヒアルロン酸入りのとろみのある美容液)や保湿剤を肌が濡れている間に塗る、というのが現実的かな〜と思っています。

ここで挙げられている成分について、乱暴に効能を簡略化しておきます。ヒアルロン酸は水を抱え込む成分。スクアランは所謂油分の一つで水を封じ込める成分。ナイアシンアミドは、いろいろな美肌効果アンチエイジング効果があり、皮膚科の先生が良く勧められる成分。グリコール酸は、所謂ピーリング剤。アゼライン酸は、主にニキビ・毛穴に対する成分。もし間違っていたらごめんなさい!レチノイドについては後ほど追記します。

と言うことで本題に戻ります。

冬の肌が乾燥する時期は、より濃いクリーム状の保湿剤を使うと良いでしょう。

腕や身体のエイジングは顔や首に比べると気にならないかもしれませんが、乾燥肌・皮膚のかゆみ・湿疹を予防するために全身の保湿もお勧めします。入浴後に肌がまだ濡れている間に、全身に保湿剤を塗りましょう

筆者なりにこの方法を取り入れるとすると、こんな感じです。濡れてる間にヒアルロン酸系美容液(あるいはジェル)を塗る・ビタミンCなどその他の美容液を塗る・蓋をするための保湿剤を塗る。

ステップ3:日焼け止め

最後のステップは、日焼け止めです。目の周り、耳の周り、首も忘れずに塗りましょう。日焼け止めには様々な効果があります。皮膚癌の予防、紫外線ダメージによるエイジングの予防、新しいシミができるのを予防、さらには今あるシミが悪化するのも防ぎます。

最低SPF30以上の日焼け止めを使いましょう。敏感肌用あるいは子供用と表示されているものがお勧めです。スプレータイプの日焼け止めはお勧めしません。アルコールを含んでいるため刺激となる可能性があります。

保湿剤と日焼け止めが一つになっている製品も、時短になるのでお勧めです。

番外編 アンチエイジングの有効成分といえばレチノイド

上記の3ステップは、今持っている製品で実践できるスキンケア習慣の話でした。しかし、何か一つアンチエイジング成分を挙げるとしたら、それはレチノイドかもしれません。

ワルドマン医師の記事の中でも、アンチエイジングとしてレチノイド入りのクリームを使うことが薦められています。レチノイドとはビタミンA由来の物質を総称する言葉で、レチノール・トレチノイン・アダパレン(ディフェリン®︎ )などが含まれます。

レチノイドは、コラーゲン合成を促し、肌を強くし、シミ・しわを改善します。まずは、レチノールあるいはアダパレンが有効成分として入っている製品を選びます。小豆サイズの少量を、就寝前に全顔に広げます。レチノイドは皮膚のターンオーバーを促進して(ある種のピーリング効果)、皮膚の日光への過敏性を上げるので、朝のスキンケアには使用してはいけません。(注:レチノイド自身に日光に過敏にする効果があるわけではなく、レチノイドを使用することで皮膚のピーリングが促進することで、結果的に皮膚が日光に対して過敏になる、との理解です。)
初めは3日に1回の頻度で始めます。というのも、過剰量を使うと皮膚に刺激があるからです。副作用として、赤み・皮むけ・刺激感が出ることがあります。レチノイドに慣れてくるに従って、副作用の出ない範囲で使用頻度を増やしていき、肌が耐えられれば毎晩塗ると良いでしょう。

筆者もレチノイドを使っていますが、始めたての時は、皮むけがありました。皮膚科の先生曰く、みんな塗りすぎで、びっくりするくらい少しを塗るだけでいいとのこと。小豆サイズってどれくらいか分かりにくいですが、納豆1粒分くらいを全顔に広げるイメージでしょうか。濡れた・湿った肌は敏感なので、保湿剤が吸収されてから、ベッドサイドでレチノイドを塗るのもよく薦められています。あと、レチノイドの効果が目に見えて現れるのは6ヶ月以降なので、レチノイド美容はマラソンと同じ長期戦です。そういう意味で、継続できる価格帯の製品を選ぶのも大事かもしれませんね。

また、皮膚科の先生が「肌に刺激を与えない」ような製品を選ぶのは、肌に刺激を与えることで、色素沈着・炎症が起こって、結果的に肌ダメージが起こる可能性があるから、と理解しています。つまり有効成分を肌に届けるつもりが、肌に合わないなどの何らかの事情で、意図せず刺激を与えていた場合、それによって肌ダメージが起こる可能性があるということ。本末転倒状態になっては困りものですね^^;

まとめ

化粧水のステップがなかったのでびっくりされた方もいるかもしれません。そして、私たちなら、ステップ2の美容液・保湿のステップで延々と時間を使ってしまいそうなものです。しかしながら、ワルドマン先生の指導は簡単。1. 洗顔で落としすぎない・2. 肌が濡れてる間に兎に角保湿・3. 日焼け止めで紫外線ダメージを予防する。何か追加するならレチノイド。皆様のご参考になれば幸いです。

最後に、今回のアメリカの皮膚科の先生が想定しているような洗顔料で、日本で手に入りそうなものを探してみました。ラロッシュポゼの乳液タイプの洗顔料が、多分アメリカでの「保湿用の優しい洗顔料」に対応する気がします。間違っていたらごめんなさい!

と言うことで、ご覧いただきありがとうございました!もし良かったら好きマークを押していただけると励みになります。みなさま良い1日を1

関連記事など(読み飛ばし可)

洗顔後の濡れた肌を保湿するのにお勧めの製品は下の記事に書いています。ご参考まで!


レチノール美容に関しては下の記事に書いています。筆者の実際使っている製品や方法も載せているので、お時間があるときに是非!


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