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NBAワシントンウィザーズACデビッドアトキンス氏から学ぶバスケットボール理論

こんにちは!

デフバスケットボール女子日本代表監督の伊藤丈泰です!

アメリカの元体育教師、デビッドアトキンスさんから学びました。

1.はじめに

なんとNBAのスタッフとも簡単に繋がれる時代となりました。

東頭コーチの思い、そしてこの企画の原点であるデビッドアドキンス氏に心から感謝です。

これまでなら辿りつくこともできなかったかも知れない方と、すぐに繋がれることができるZOOMにも感謝です🙏

アウトプットを前提の学びだったので、英語の壁はあるものの吸収率がハンパなかったです。

2.セミナーの形式


アドキンス氏の説明を東頭コーチが通訳、そこにGリーグのテキサスレジェンズでACをしている伊藤コーチが質問していくというものでした。3人の流暢な英語と日本語通訳のおかげで、英語がわかる人もわからない人もとてもためになる話がシャワーのようにふりそそず2時間30分でした。

3.コーチングキャリアを通して学んだこと

・女性選手へのコーチングで大切にすること、それは

 「自分の声のトーンが非常に重要」とのことでした。

 また、NBAの現場では選手の意思を確認してからコーチングをするようにしていた。

 選手との信頼関係。

 まずはコーチとしての価値を示さなければいけない。

 正しい戦術を与えること。

 それを選手に体感してもらわなければいけない。

・アメリカで関わった日本人選手たちは、コミットメントが素晴らしかった。

(バスケットボールだけでなく、学業やボランティア活動など)

・アシスタントコーチとして大切にしたいこと

 ⭐︎アシスタントコーチはヘッドコーチへの忠誠心

 ⭐︎ヘッドコーチの負担を減らしてあげられる人物

 この2つを特に大切にしていた。

・若手との関係性は大切。

 まずバスケットボール選手という前に、一人の人間として見ることを大切にしている

・まずその人を知る。

 「何に対してイライラするのか」

 「なぜプロでやりたいと思ったのか」

→きっかけやバックグラウンドを知ることが大切。

・監督が求めていること、それぞれの選手に何を求めているのかを知ること。

⭐︎役割をしっかりと理解すること

「ベテランのクローンを創ること」

 例えば、八村塁選手にはカワイ・レナードになれ。

 それも現在のレナードではなく、ルーキーシーズンのスタッツなどを示して、彼を目指すようにと言われたようであった。

・NBA選手も開花するのに3年くらいかかる。

・プレータイムを得るためには?

→⭐︎DFができること(特に1対1が守れること)

 ⭐︎シュートが決められること(オープンショットを高確率で)

シンプルにいうと、上記2点が試合の状況でもできればOK!

・NBAコーチングスタッフになるために、どんなアクションをした?

→目の前の選手をどのように成長させるかということをやり続けた結果。

「目の前の選手のことが最優先」

4.Creating GOOD HABITS

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・チーム練習は、チームケミストリーを生み出す大切な時間にする。

 →個人スキルなどは、全体練習(最長でも90分程度しかしない)の前にやっておくことが望ましい。

「ディフェンシブスタンダード」

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・まずは3ポイントシュートを打たせないようにすること。

・KYP=相手の特徴をスカウティングを通して知っておくことが大切。

・エアプレインは、手を広げて守りファウルを減らすことが大切。

・NBAのコーナー3ポイントシュートの成功率は70%。打たせないようにすることが大切。

・若い選手はオーバーヘルプしがち。しないようにコーチングすること。

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・オフェンスでの強調すべきは以下の6点。

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現在、ヨーロッパでもそうだけど、オフェンスにおいてポストプレーから3ポイントシュートまでポジションレスでいろんなことができることが大切。

・育成年代などにスペーシングを教えるのは難しい。

「SPACE to 30」…これはボールをもらう時に、3ポイントラインよりも大股で1歩下がった場所にいるようにすることだという考え方。

これによって、DFはロングクローズアウトが発生する。

その他の選手はトップオブザキー、スロット、ダンカースポットなどに配置することが多いとのこと。

また、キャッチしたあとの判断をすぐにすることも重要。

・オフェンスにおいて「ペイントタッチ」の回数は重要。

・シーズンを通して、少しずつ1対1→2対2→3対3と増やしていく。

・トレーニングキャンプでは、より正確に丁寧にやるように指示している。

 練習での取り組む強度が大切。もちろんその前後で何をやるかもとても大切。

・長いシーズンでは、ゲームタイムにコンディションが上がるように調整している。

・メニューの組み方

①ウォームアップ   10分 ✖︎ 4〜5個

②オフェンスメニュー 15分 ✖︎  1個

③ディフェンスメニュー15分 ✖︎    1個

④スクリメージ    15分

の①〜④で合計90分程度。

・3対3のメニューはいい。複数のポジションをしなくてはいけないから。

・最近のNBAはディレイアクションが多い。

・若い選手が多い集団には、ファンダメンタルの反復がとても大切である。

 DFにおける3本柱は

①タフネス

②コンペティティブネス

③モチベーティブエフォート

5.日本人の特徴

日本人は本当にリスペクトを大切にする国。

初対面ではお辞儀をする。アメリカ人はリスペクトを勝ち取らなければならない。そうしないとお辞儀をしてもらえない。

良い選手は親が素晴らしい。

6.アシスタントコーチとして大切にしていること

・練習を止めて指導しないのか?止めて説明や修正をした方がいい?

→ウォームアップの目的を達成しようとするのであれば、動きを止めない方がいい。

「自分のエリアをコーチする」ことが重要。

正しいことができておらず、選手の状態が悪いのであれば指導すべき。だからこそ自分のエリアを把握する。

「クローズアウト!」などの「キューワード」をどんどん使うこと!

・練習でジョンウォールやブラッドリービールが少しユルめに取り組んでいたら?

→もう彼らはベテラン。何をしなければいけないのかわかっている。

 そこはリスペクトすべき。

⭐︎オフェンスよりも、ディフェンスのことをコーチングしていくことも大切。

 選手にバレないようにDFの割合を高くすることが秘訣だそう。

・競争を激しくしたいのであれば、時間を決める。得点を設ける。

NBA選手は競争心が特に激しい。練習でも負けたくない。

・試合のビデオなどはすぐに見せる。前日の内容でダメだったところを見せると、ジョンウォールなどすぐに練習の中で修正しようと努力する。

・年間82試合。

練習の中でどの程度までやらせるか。

自チームのエースがハーデストワーカーであれば、非常にトレーニングしやすい。

7.ファンダメンタルとは

FANDAMENTAL(ファンダメンタル=基礎)

ファンダメメンタルの最初の文字は「FAN」

つまり、楽しく泣けれ場いけない…というパワーワード。

いつも自分の土台を考えること。

自分にとってのファンダメンタル。

DFにおいてはグッドスタンス、タフネスなど。

もしかしたらマインドセットのことなのかも知れないね。

オフェンスはコアの力。

フットワーク、ボールを扱うスキル(パス・ドリブル・シュート)だね。

バスケットボールはチームスポーツ。

だからこそ、いいチームメイトであるのはどうしたらいいか。

チームで一緒に行動するという「心」が大切。

8.ビリードノバンHCからの究極の質問

Q .NBA選手で1番大切なスキルは何か?

→それは「黙って話を聞くこと」だそうだw

自分の言うことを聞けと言うと、トップダウンのように聞こえるかも知れない。

やったことが役に立たない場合は言え!

うまくいったら「ありがとう!」という感謝の気持ちを伝えろ!

・自分の何がうまくいっていて、何がうまくできていないのかをVTRにまとめる。

→あなたはどうしたらうまくいくのかを伝える。

9.新型コロナウイルスにおける自粛中に何をしておくといい?

・「ZOOMでの共同WORKOUT」

→ただドリルをするだけでなく、双方向でコミュニケーションを取れるようにする。またメニューを自分たちで考えさせるなどして「リーダーシップ」を育成することも大切なこと。

・「ラバーバンドやバイクを活用した室内トレーニング」

・「TEAM ヨガ」

・「これまでのプレーオフ映像学習」

10 .最後に全国のコーチたちへ

皆さんの指導は特に若い選手たちにインパクトを残している。

責任を感じて欲しい。

自分のレガシーは、目の前の選手がどれだけ成長したか。


以上、3500文字でした。

この出会いに感謝です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



 

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