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断捨離と精神力

物を買って生きているよね.

でも物を買っていくと,物が増えてきて,いつかこれを捨てないといけなくなる.それができない場合は収納を増やす.このどちらかを繰り返す.

収納を増やすためには,自分の領域を増やす必要があって,ただ自分の管理できる領域は案外限られているので,手の届かない範囲というのが増えていってただ降り積もる雪のようになってしまう.だから,捨てる必要が出てくる.まず自分がどのくらいの領域を持っているのか(管理できるのか)を正しく認識するのが大切.

で,捨てるという決定をするのが,かなり負担になるということが最近していてよくわかった.以前は「必要だ」と思って手にしたものを「必要ない」としてもう手の届かない場所に変更するということは,かなりコストのいることだ.令和3年,まだ日本は大量消費の時代だからこそ,この断捨離って考え方ができるんだろうな.また「もったいない」の時代になっていったら,断捨離なんて絶対できない.

「これを捨てたらもったいない.いずれ使うかもしれない」.

この考えが脳を埋め尽くす.この「イズレツカウカモシレナイ」ほど危険なものは無いんじゃないかなーというのが最近の僕の持論です.

大量消費の時代だからこそ,「捨ててしまったあとに必要だと気づいたら買い戻せば良い」ということができる.特に服なんてそうで,ユニクロっていう低コストブランドが普及したからこそこういった考え方は顕著に広まっているんだろうな.(僕もユニクロ大好きマンだけど,ユニクロの服を買ってすぐ捨てるなんてことはしないので,僕は最強人間なのかもしれない)

歴史は繰り返すので,必ずこの大量消費の時代から,「もったいない」の時代に変わる日が来る.ノスタルジーといえば聞こえは良いけれど,結局人類は同じことをずっと繰り返している.このもったいないの時代になった時,「もったいないけれど,捨てよう」ができる人が頭のいい人なんだと思う.だって今よりももっと「捨てる」に対してのハードルが高いからである.なので,今大量消費の時代のうちに「捨てる」練習をしておく必要があるなー.

何を捨てるかなのだけれど,これはモノだけでは無いのかもしれない.もしかしたら人間関係もそうなのかもしれない,どうなんだろう.冷たすぎる?目を閉じると自分からいろいろな物や人に線がつながっているのがわかるし,それの強度によって引っ張られたりすることが結構ある.なので,自分を取り戻したいって思ったときには,その線を切る必要があったりするのだろう.その線をより太くしたいなって思う人とだけ付き合っていけば良いのだろうけど,この思想も最近の流行りなのかもしれない.

なんにせよ,自分の手元にあるものを捨てるという行為は,自分の領域(つまり自分自身)を整理することと同じなので,今のうちに練習しておかないと.そしてこれは,とても精神力がいる行為なんだーよ.(最後にふざけることで,全体をじゃっかん和ませて読後感を爽やかなものにするという技)

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