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確かに再会の音がした

鈴のような,確かに再会の音がした.
誰かに会うために生きているわけではないけど,この再会に祝福の言葉を投げたい.

音のない言葉にメロディをのせたらみんなそれを歌だって言うんだから,もうそしたら僕はずっと適当に思いついた言葉に即興のメロディをつけて,なんだったらラララにメロディをつけて歌っていたい.そしたらみんなはそれを笑って一緒に歌えたらもっと良い.

僕らは時間も場所も違うところでたまたま交わったらもう歌うしかない.だから僕はそのためにギターを手に持って歌を歌っているのかもしれない.

君の苦しみも知らんがなだけど,君も僕の苦しみを知らんがなだよね.だから平等に僕らは傷ついていけるし,その傷に手を触れることはできないって知っているから優しくなれるんだろうね.嬉しいね.

さよならに特別な意味を込めて魔法のように唇から突き出していたけど,それはなんだかまた会いたいって言っているような気がしたよ.自分の心に刃を立てて嘘をついて吐き捨てた言葉たちを君は愛しているって知っているよ.だから一緒に嘘をつこうよ.嘘で身を隠すのもきっと悪くないよ.

背の低い家家を仰ぐと見える空が青くて白くて,すこし黄色みがかっていて,その時間帯が一番空気がきれいに見えると思ってる.あのなんなら透き通っているんじゃないかっていうくらいの時間帯がとても好きだ.大事だから心のシャッターを切る.きっと幽霊も自由に飛び回っている.
地球に柄をつけるように木々の合間から漏れ出る光と影が,ゆらゆらと風を知らせてくれる.
ここだよ,ここだよ
って言ってるんだろうけど,僕は聞こえない.聞こえないなりに髪をかきあげたりしてる.

きっと空の精霊がいる.

誰もいないような小道にきたら,少しスキップして歌ったっていいよ.
スキップが下手だったらステップでも良いよ.
誰も知らない君が見た,感じた君の世界がそこにあるよ.僕はそれが知りたいよ.君の言葉で知りたい.


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