”自殺防止”が死にたい人を追い込む
日本では自殺防止が盛んにおこなわれているが、それこそが死にたい人を自殺に追い込んでいると思う。
そもそも、死を望んでいる人はどこに相談すればいいのか?
死ぬのを止めてほしい人の相談先はいくらでもあるのに、死を望む人の相談先は存在しない。
「死にたいという人も本当は生きたい」という根拠のない迷信が当たり前のように言われる社会では、”本当に死にたい”と思っている人の声は届くはずがない。
そもそも相談できる先がないのだから、誰にも相談できない。当然そのことは自殺リスクを高めている。
もし相談すれば安楽死できる社会ならどうか?
死にたい気持ちを相談しやすくなるだろう。
誰にも相談せずに自殺する人を減らせるだろう。
SNSなどで事件に巻き込まれる人も減るだろう。
日本社会は”自殺防止”が目的化してしまい、苦しんでいる人を救うという発想が抜け落ちてはいないか?
苦しんでいる人が求めているものが、楽に死ぬこと、であるのなら、それを実現してあげることは、その人のためになるのではないか。
生きるも死ぬも本人が決めること。
本人の決断を尊重することが社会には必要ではないか。
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