見出し画像

職務経歴書と面接では、出来る限りアピールした方が良いという誤解

転職活動では、自己PR、職務経歴書や面接のすべてで、採用担当者や面接官に良く思ってもらわなければいけないですから、「沢山アピールしなきゃ」「少々盛ってでもアピールしなきゃ」などと考えるのは、とても自然な事だと思います。

だから、その『アピールしなくちゃいけない』と思う事が誤解だと言われたら、『どういう事…?』と疑問を持つのは当然でしょう。

転職活動だけを専門に個別(個人向け)にサポートする珍しい『転職の個別サポート塾』を始めて、これまで8年間で900名を超える様々なお客様の転職成功をサポートしてきた中で、今日のテーマの『アピールについての誤解』で、つまづいている人が結構いらっしゃる事に気が付きました。

もし、あなたにも思い当たる事項があれば、認識を改めて頂くと、転職活動が上手く進められるようになるかもしれません。それでは、下記をご覧ください。

優秀な人ほど陥り易い「アピールしなきゃ」という誤解

ある30代男性のお客様の例です。
1社目の現職で金融系大手企業でアナリストをされていて、キャリアアップが図れる転職を希望し、応募すると高確率で一次面接には呼ばれるものの、二次面接にはまったく呼ばれなかったそうです。

それで、『転職の個別サポート塾』(私)を頼られ、面接対策サポートを3回行ったら、それ以降は、ほとんどの応募企業で二次面接に進め、複数の企業から内定をもらい、希望通りの転職先に入社されました。

 私のサポートを受ける以前のお客様が何故、二次面接に行けなかったか、つまり一次面接で落ちていたか、というと、それこそが『面接ではアピールしなきゃいけない』という先入観(誤解)に捉われていたからなのです。

だから、面接官から質問される度に、『自分は、どれだけの事ができるのか』、『自分は、どれだけの事を知っているのか』、『自分は、どれだけ頑張ってきたのか』など、長く、詳しく説明(アピール)されてきたそうです。

お客様がご自分の振り返り用に、オンライン面接の録音されたものを、たまたまお聴きすることが出来たので、その『アピールしたい、アピールしたい』が前面に押し出ている感じが良く分かりました。加えて、早口で声色もかたく、『これでは逆効果だなぁ。二次に進めないのもうなずける』と思いました。

なので、具体的な面接対策サポートを始める前に、お客様に、真っ先に下記をお伝えしたのです。

 『ここからの転職活動では、常にコレを忘れないでください。それは、”アピールしようと思わない”ことです。』

 それをお聞きになられたお客様は、もちろん最初は戸惑いました。それは、当然だったと思います。優秀なライバル(他の応募者)に勝つために「良く思われたい」と思っているので、アピールしない選択肢は無いでしょうから。

ですが、何故アピールしようと思わない方が良いのか、を私から説明すると、戸惑っていたお客様も、頭では納得して頂けたようでした。だからこそ、面接対策サポート(3回)コースをご利用された訳です。

とは言え、頭で理由を理解したからといって、それを実際の面接に活かせるようになるには、具体的な準備と話す練習が必要です。ここで詳細を載せる事はできませんが、下記のような事をお客様と行いました。

1)これまでの経験から、面接官が訊いてくる可能性の高い質問の列挙

2)その各質問に対する回答の作成(できるだけシンプルに短く、そして深堀の追加質問を得られるように)

3)その追加質問への回答の作成

上記の2)と3)を実際に話しながら完成させていき、その話しながらの際に、適切なスピードや声のトーン、区切りなどについてアドバイスして、面接官の評価が高まる話し方を体得してもらいました。

 実は、「アピールしよう」「アピールしなきゃ」と思っていると、上記の2)の「シンプルに短く」が難しく、1回の答えが長くなりがちで、面接官の不評を買ってしまいます。そうなれば、アピールしているつもりが、面接官には伝わらず、他の応募者より評価が下回る結果に。そんなケースも少なくない訳です。

そんな残念なことにならない為には、面接官の質問にはシンプルに短く答えて、さらに、深堀するための追加質問をもらうように仕向ける事が大事なのです。

「シンプルに短く」は、不足する情報があるという事。だから、面接官はツッコミたくなる訳です。という事は、その「ツッコミ」は容易に想像できるので、その「ツッコミ」(追加質問)に対する回答を用意すれば良いのです。

別に1回のツッコミだけでなく、内容によっては、第二、第三のツッコミまで予測できるなら回答を用意すれば良い訳で、そういう面接官とのキャッチボールを事前に想像できるなら、面接は勝ったも同然。

そのキャッチボールを通じて面接官は、応募者の「考え方」「思考力」「回転の速さ」「仕事への向き合い方」など、多くの情報を自然とイメージしていけます。それこそが、面接官への最高のアピールになります。

シンプルに短く答えられるということは、面接官の質問が意図する事へのピントも合っている事が多いはずですし、少しズレても、短ければ、追加質問される事で、そのズレを感じとれるハズです。

シンプルに短く用意された回答ならば、ゆっくり、しっかりとした口調で話す事を意識することも難しくない訳です。

実は、ゆっくり、しっかりした口調で、ピントが合った短めの回答をされると、面接官の受け取るイメージは、とても良くなります。

そして、追加質問にも、慌てず、的確に回答してくれて、良いリズムでキャッチボールできる応募者には、知らず知らずの内に好感を持つようになるのです。

このお客様は『アピールしなければならない』という呪縛から解き放され、上記のような面接での応答が出来るようになったので、良い結果に繋がった訳です。

私がサポートしてきた中には、このお客様以外にも、この『アピールしなけきゃ』という誤解で躓いている優秀なお客様が、結構いらっしゃいました。なので、同じように躓いている方に、上記の内容が少しでも参考になれば幸いです。

自信が無い方でも『アピールしなきゃ』と誤解している方が多い

自己PRを作ったけれど、自分や自分の経歴に対して、自信が持てないまま、転職活動をされている方は、結構多いように感じます。

でも、面接では「アピールしないと採用されない」と思い込んでいるから、自信が無いにも関わらず、薄っぺらい内容でアピールもどきの事を頑張っている訳です。

そんな感じでは、面接官へのアピールには全くなっていないし、下手をすれば逆効果でしょう。

私が運営する『転職の個別サポート塾』でも、このケースで悩まれているお客様をサポートする事もとても多い訳です。

このケースでは、「自信が無いから」と「アピールすべきポイントが明確になっていないから」の2つが重なって、だらだらとアピールもどきになってしまっている事が多いように思います。

なので、自己分析をしっかり行い、自信の持てる自己PRを一緒に作ると、実は簡単に誤解は解けますし、それに基づいて面接の準備を行えば、希望の転職成功に何歩も近づける訳です。

これまで同様のお悩みを抱えた何百名のお客様をサポートしてきた中で、アピールに対しての認識ができていないのに、「アピールしなきゃ」と誤解しながら頑張るのは辛いだろうなぁと感じています。

もし、あなたも、「自信が無いのに、どうアピールすればいいの」と悩んでいるなら、上記の内容が少しでもお役に立てば幸いです。

まとめ

実は、アピールって簡単にできる技じゃないんです。この記事を読まれている「あなた」なら、その事は、既に実感されているかもしれませんね。

沢山話せば、力説すれば、盛れば、なんてことをやっても、相手(転職活動の場ならば、採用担当者や面接官)にしっかりアピールできているケースはあまりないでしょう。むしろ、相手の興味を半減させてしまっている逆効果のケースの方が多いのでは、と感じています。

だから「アピールしなきゃ」に縛られていると、希望の転職先の内定は、ライバルである他の応募者の手に渡ってしまう可能性が高い訳です。それを分かってもらえれば、最悪の躓きからは逃れられますが、希望の内定を得るためには、あなたの魅力が伝わる自己PRや職務経歴書が必要です。

「それを作るには、どうしたら...?」と思われるなら、下記も参考にしてください。

超コスパの良い有料の転職サポートを提供する『転職の個別サポート塾』について

初回の無料相談(90分間)『転職の個別サポート塾』