【N響】ネーメ・ヤルヴィの音楽が想像以上に尊すぎた【動画:ベルリン・フィル】
そろそろ改称したい今更祭り。5月にあれだけ感動したネーメ・ヤルヴィについてまだ書いてなかったことを思い出したので、今更と言わずにれっつらごー。
・そもそもが釣られる案件
5月のN響はめちゃくちゃモチベが高かったんですが、なぜかというと、現在N響首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィの父ネーメ・ヤルヴィ指揮!!!
なお、曲目はシベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」、トゥビン「交響曲 第5番 ロ短調(1946)」、ブラームス「交響曲 第4番 ホ短調 作品98」でした。
公式しか貼りたくないタイプなので曲紹介にこれ↑を持ってきたんですが、まさにパーヴォが「フランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)の音楽監督として」と書かれていたように、このオケはパーヴォの古巣ですね。
・なぜか話がベルリン・フィルに飛ぶ
そして肝腎のネーメ・ヤルヴィは↓この方。
なんかオケがすごいと思ったら、ベルリン・フィルか。そら上手いわ。ベルリン・フィルレベルになると、ひとりひとりがバケモノ級(褒めてます)らしいからなぁ。そんじょそこらの指揮者じゃあえぐるっぽ。
というのも、樫本大進に密着した『プロフェッショナル 仕事の流儀』で団員のみなさんが「猛獣に喩えられる相当なエゴイスト」と言われてたんですが、いいっすよねぇ。これぞ音楽家って感じで。すごい好き。
てか『プロフェッショナル』で思い出したけど、樫本さんが「E線(エー線)」と言っているところの字幕(テロップ?)が「A線」になってるとヴァイオリンの先生が言ってたけど、確認したらまじだった。日本語しかできないとトラップだけど、ヴァイオリンの弦はドイツ語読みなので「E(エー)線」「A(アー)線」「D(デー)線」「G(ゲー)線」なんすよね。
そんなことはともかく、ベルリン・フィルは無限に聴けるから円盤買おうかなって感じだ....(クラシックは解説とかついてたらそれも読みたいのでデータよりはCDがほしい派)。
これ↓は本当にすごい。Berlin Baroque Soloistsによる、Vivaldi: Concerto "The Summer"。
すごすぎて何度も聴いてるけど、これぞ音楽っていうか、音楽の真髄みたいなものを感じますよね。みんなでひとつのものを作り上げている感覚。世界トップレベルの人たちの集まりだからもちろん技術も素晴らしいんだけれども、それだけじゃなくて音楽への情熱が溢れ出しているのが本当に尊すぎて泣く。咽び泣きたいくらいに尊い。
パーヴォ指揮も公式動画あったよ٩( 'ω' )و
・ネーメ・ヤルヴィの尊さは異常
またもや話が逸れすぎたので戻すんですが。
ネーメ指揮、というかネーメの音楽は控えめに言って最高でした。完璧な音楽というのはこういうことを言うのかな?と思うくらい、本当にきっちり音を作ってきていたというか、そら巨匠と呼ばれるわ、となるような、圧倒的な音楽だった。
こうした音楽作りの手際のよさは、ネーメ・ヤルヴィの作る音からも如実に感じることができる。彼の音楽には曖昧あいまいなところがなく、ストレートに突き進む。その中で拾うべきディテールはきちんと拾い、明晰めいせきなサウンドの中にきちんとはめこんでいく。余計な身振りはないけれども、聴きどころがないがしろにされることもない。だから彼の指揮には聴き手も弾き手も安心して身を任せられる。
ネーメは今後も機会があれば絶対に聴きたいし、円盤も買うかもしれない。指揮といえば、最近だったら大野和士指揮の『トゥーランドット』も良すぎたけど(新国オペラも溜めちゃってるので後日書きます....)、いやー、あのね、やっぱいいわ音楽って。なんでこうもクラシックって素晴らしい人が多いんだろう。樫本大進だってそうだし、そもそもの作曲家だってそうだけど。尊すぎて机に頭を打ち付けたくなるくらいには最高だし、聴いてるこっちが気が狂いそうになるような切実なものを届けてくれる。
本当にクラシック音楽には好きがこぼれます。人間臭いところがすごくいい。ひたすら尊い。