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【仕事・コーチング】停滞するのも悪くはない

目標設定して動いていても、なかなか進捗しないときもありますよね?

なかなか進まないもどかしさ

コーチングをしているクライアントさんで、なかなかやりたいことがあるのに進捗が思わしくない方がいらっしゃいました。

隔週くらいの間隔でコーチングセッションを行っており、毎度アクションは決めていくのですが、繁忙期でもあり、なかなか実行に移せません。

コーチングセッションごとには、その前のセッションからの状況変化をふりかえり、再度アクションを決めていくのですが、何度かのセッションを経ても、私の目からは大きく前に進んでいる感じとは受け取れなかったのです。

こういう場合、コーチとしても責任は感じつつ、改めてクライアントさんの状況を確認しつつ、正直に私が思うことを問いかけてみました。

「ここ何回とあまり進んでいるように私は感じられないのですが、改めてどういうことが自分に起きているか、思いつくところはありませんか?」

色々と噛み合わないときもある

まず話として挙がったのが、将来やりたいことに向けてやっていることと、今現在やっていることが忙しすぎて時間が取れず、やはり会社の仕事に寄ってしまうことでした。

その会社の仕事も、そのクライアントさんが将来なりたい姿には全く無関係ではないのですが、もう一つ将来を見越してやりたいと思ってる領域については、会社側には提案しつつもなかなか受け入れてもらえないとのこと。

将来やりたいことに関しても、その方の会社のメリットには繋げていけるとそのクライアントさんは思っており、外れたことをしているわけではないのですが、上層部との方針とは合っていないようでした。

とても忙しい中、うまく効率的にやるには、やらないといけないこと(HAVE TO)とやりたいこと(WANT TO)が上手く繋がり、仕事とその成果を通じて将来のやりたいことにも繋げられることが大事なのですが、会社の上層部の方針という大きな制約が突破できないようでした。
(何も手を打ってないわけではないのですが、やはり進捗が大きく進むわけでは無かったようです)

そのクライアントさんは前職があり、転職して今の仕事をされているのですが、まだ制限が少ない余白のあるやりたい方は前の会社の方がやりやすかった。でも、事業的な話や貢献度合い、実地で行える面白さは今の方がやりやすいという、葛藤もあったようです。

停滞を受け入れてみる

一通り対話をしたところで、そのクライアントさんがある気づきを得ました。

「今、無理に進めなくても、状況が変わるのを少し待ってみようかな」
「今できることをしよう。具体的なアクションはないけど、情報収集だけでもしておこう」

このとき私も、ハッとしました。
コーチングでクライアントさんを設定された目標に向かわせるために、何ができるかを気づかせ続け、行動変容させ続けるのが役割と思っていました。

しかし、アンコントロールな部分があまりにも大きいと、自分の行動変容や周辺へのヘルプを求めるといった手元足下でできることを尽くしても、突破しきれないこともあります。そして長い時間もかかります。疲弊もします。

なので、一度、自分から何かを変えに行くというのは繁忙期が収まるまで控えめにして、潮目が変わるのを待ってみるという選択をしてみることにしました。

やる気がある人ほど、やりたいことが明確な人ほど、停滞はどうしても打破したいという気持ちはあると思います。もちろん、やり切ってみることも大事ですが、停滞をストレスと感じて、心身に影響が出てしまうリスクもあります。

ストレスにしないために、今は必要な停滞の状態なのだなと捉え直し、停滞を受け入れて気持ちを向き直すことで、また新たな気づきは生まれるかもしれません。

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