【アジャイル】タスク(バックログ)の捉え方
積み上がったアウトプットと見るか?処理するタスクと見るか?
「完了」が溜まっていくのが気持ちが悪い?
組織アジャイルの導入を支援しているある部署で面白いフィードバックをもらいました。
その部署ではタスク管理をバックログツールで行っていました。
どうタスクを分解してどのような頻度で確認していって状態を管理していくのかを手探りながらも運用を始め、自分達でもある程度できるようになっていました。
そのとき、ある方がこう仰いました。
「タスクを未完了、対応中、対応済みと状態レーンに移すのはわかる」
「対応済みの内容を確認して、完了レーンにもっていくのもわかる」
「ただ、終わったものが完了レーンにずっと溜まっていくのが気持ちが悪い」
なるほど、そう捉える人もいるのだなと新しい発見でした。
タスクは終われば消えるもの
確かにその感覚でタスクを見ている人もいるのでしょう。
タスクというのは終わらせて消えて行くものという認識の人もいるでしょう。
やらなければいけなかった仕事が消えて行く…その方が達成感を感じるかもしれません。
他の捉え方としては、「これだけ終わらせてきたぞ!これがアウトプットだぞ!」という実績を数(量)で表現することでポジティブな気持ちになる、ヤル気をさらにだしてもらうという考え方もあります。
私と同じチームで支援しているメンバーが言った、この感覚も一つあるのかなと思います。
「ホワイトボードに付箋貼ってたときは、終わったタスクの付箋はグシャっとしてごみ箱に捨てるよね」
そういう意味だと昔は消えて行ったものなのかもしれませんね。
デジタルツールなら見た目を工夫できる
デジタル上で使うバックログツールならこの辺はユーザーインターフェースの見せ方やフィルター機能などで工夫はできそうです。
期間でフィルターしたり、スプリント番号を付加情報で付けていればそれでもフィルターできるはず。状態レーンも完了の他に、アーカイブとして別レーンにして、ある時期にまとまって移動させるのでもいいかもしれません。
個人的にはせっかくデジタル上に情報が溜まるので、タスクの内容や結果、変更ログなどからチームの状況を分析してもいいかもしれません。前出の部署はまだ取り入れてませんがベロシティを測るための情報にもなりますし、改善点も見えてくるでしょう。
ともかく今回、タスク(バックログ)を積み上げたアウトプット(インクリメント)と捉えるか、消していくべき処理する仕事なのかという面白い観点が得られたのが嬉しかったです。
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