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【アジャイル】「勉強会」勉強会(メタな感じ)

「社内での勉強会」についての”勉強会”に参加しました。

他の会社ではどうやっているのだろう?

こちらのイベントに参加しました。

確かに数多くの社内の勉強会というものは見かけたりしますが、他の会社さんがどうやってるかを聴く機会はあまりなかったので興味深かったです。

社内勉強会はうちの会社でも数多くやられていて、開催通知は見かけるのですが、技術系の勉強会が多く、そこに集まってくる人たちというのは固定化されている印象です。もちろんそれが悪いわけではありません。専門性を高める場合そうなるだろうなと思います。特に古くからある比較的大きな会社ですので、専門性や得意なことの幅を持つというより深める方が多い印象です。

参加して得たこと・学べたこと

7人の方がLT(ライトニングトーク)をされたのですが、その中で共有されたことを分類して書いていきます。

手軽さ・敷居の低さ

  • 扱う勉強のテーマは小さなものから

  • 忙しければ30分でもいい。YouTubeの動画視聴を昼休みにするくらいでもいい

  • 資料に時間をかけない

継続的に勉強会をやって会社の雰囲気として定着していくには、やはり手軽さや敷居の低さは大事です。頻度高くやっている方が活発な印象になります。
自分の会社の中でもランチに動画を一緒に観ましょうというのをやっている人がいましたね。リモートワーク主体なので、よりやりやすいかもしれません。

場の設計(安心して集まれる場)

  • コミュニティの力が大事

  • 運営会という形は負荷が多いので、コミュニティ作りに重きを置く

  • たまり場をつくる

  • 欠席してもやったことを後から見られるように残しておく(Miro)

  • 教わるだけではなく、一緒にやっていく

  • 知らないことは恥ではない

  • 発表者が固定化・集まらない 指名制にする

  • 既に社内で勉強会が定着しているところは分科会化していく

社内で勉強会の種火を上げて、拡げて定着させるには場作りが一番大事です。
それも何か責任が伴うような運営会というものより、共感できる同士で自主的に運営されるコミュニティが作られ、活性化していくのが成功の鍵と感じました。

たまり場という言葉が良いですね。本務の職場と自宅だけではなく、居場所が複数あって選択肢を持てると、安心して学ぼう、やってみようというチャレンジがしやすくなります。

忙しかったり、急に仕事が入ったりすると出られなかったり、連続性のある読書会だと一度出られないとついて行けなかったりしますが、後からキャッチアップできる仕組みを持つのは良いですね。Miroに残していくのは、うちの会社でもやられています。

時間の設計

  • 勉強会(読書会)を朝・夜と分けてやる(人により出られる時間帯が違う)

  • 業務時間内にやる

場の設計も大事ですが、勉強会を拡げて続けていくためのキーになるのが時間の設計と私は感じました。

業務時間内にやるというのが良いですね。どうしても終業後の放課後クラブみたいな位置づけになりがちですが、会社の仕事をよりよく進めるために必要な勉強なら業務時間内でも構わないと気がします。(勿論、勉強だけではなく、自分の仕事はちゃんと全うするのが第一ですが)

勉強は人材への投資ですからね。高い講習代を出さなくても、その人の工数だけで自ら学んでくれるわけなので、会社にとっても安いものではないでしょうか。

朝枠・夜枠両方持つとか交互にやるとかは私も嬉しい仕組みです。
それぞれライフステージが違うと終業後は家事をしたり、子供の面倒をみたりしますからね。(私も夜より朝のほうがうれしい派です)

勉強会のネタ作り

  • 組織やチームのふりかえりで出てきたTRYをネタにする

  • コミュニティを意識した勉強会の実施

ふりかえりで出てきたTRYということは、ある程度組織やチームの中で解決したりカイゼンが必要なことと認識されているわけですから、TRYに関係する勉強会をすれば興味を持って取り組んでくれる人も増えそうですし、それがそのまま組織やチームの成長や成果にも直結するので良いアイディアだなと思いました。

また、前出にあるコミュニティという場で勉強会をするという場合には、コミュニティに集まる人たちが興味を持ちそうなことをネタにすると、よりコミュニティが活性化します。元気なコミュニティだからこそ、さらに人が呼び込める熱量があるわけですし、そうなればさらに勉強会も盛り上がることができてコミュニティも盛り上がる…という良いサイクルが産み出せるというわけです。

社内のプレゼンス向上

  • 外の力を使う(例:市谷さん登壇による勉強会)

  • やっていることを社内報など部内に公開していく

場も勉強ネタもあるならば、もっとどう人を呼び込んで、社内で勉強会をやることが普通になるような風土にするか?ですが、勉強会そのものの存在を社内に知らしめ、認知度を上げていく必要があります。

社内報でも会社の他のコミュニティのチャネルへの投稿でも、勉強会やってるよ!今度いついつにやるよ!という宣伝をすることはまず基本かなと思います。(うちの会社でも、様々なコミュニティのチャネルにマルチポストして集客します)

飛び道具的ではあるものの、効果が期待できるのは「外の人の力を使う」です。
署名な人、ビジョナリーな人を社外から呼び込んで講演会や勉強会をやってもらうと、急に社内のプレゼンスが上がります。実際、「カイゼンジャーニー」などの著者である市谷さんとたまたま声をかけられ、そのきっかけで市谷さんがその会社の中で講演会をしたところ、その後「市谷さんが来たらしい」「どんなことやってるの?教えてよ」と興味を持って声をかけられたと仰っていました。

うちの会社の場合も、社外から人が講演に来ると、なかなかの人数の方が聴講に来られます。みんな会社の外からの刺激を求めているのです。
(それをその後、勉強会コミュニティにどう引き込むか?が大事なんですけどね)

ともかく、なかなか勉強会について社外事例を聴くことがこれまでなかったので新鮮で、かつ得られるものも多かったイベントでした。

*2022/10/16追記
運営されていた方のnoteがあったので追記しておきますね。

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