見出し画像

【仕事】このストーリーは、誰に読んでもらうものか?

よくよく考えると読み手が誰だっけ…?と忘れがち。

「こうなりたい」という思いを込めたストーリー

ある活動で(業務ではなく有志的に行っている)、目指す姿や世界観を言語化するために、ナラティブ・ストーリーを書いてみようと、忙しい3人で細々と書くための準備を行っていました。

文脈としてはDX(デジタルトランスフォーメーション)や価値創造に関するもので、我々が今どこにいて、どこに向かっていくべきか?そのときその世界を作っていく登場人物は誰でどのような状態なのか…など、アイディアを出して仮説を立てつつ、時には仮説の確認や登場人物とその状況などの解像度を上げるために、インタビューなども行いつつ、ナラティブを作る手前の骨格的なところを何度も何度も行き来しながら作ってきました。

そろそろ登場人物も固まりそうだな、というときに一緒にやっていた人が、ふと問いかけたのです。

「これ、書き終わったら、誰に読んでもらうんですかね?」

誰に読んでもらえば響いて、先に行けるのか?

この問いかけは、これまでストーリーを作らなければと目の前のことに注力してきた3人に良い意味で立ち止まる機会をくれたと思います。

そうなのです、誰に読んでもらうのか?がはっきり決まっていなかったのです。

ナラティブ・ストーリーの登場人物やその状況は、実際にDXや価値創造に取り組んでいる担当者やリーダーという実際実務で動いている人が解像度高めにメインで出てきますが、その周辺にいるマネジャーや部門長、経営陣という観点も排除したわけではなく、彼らも交えて会社としてどうなりたいかを表現するものになっていくはずでした。

しかし、もしこれを様々な登場人物を入れ込んで書き終えたとき、これを読んで心に響き、そのストーリーへフィードバックをもらいつつ一緒に向かいたい世界を一緒に作り上げてくれる、実際に動き出してくれる、このストーリーの「読み手」は一体誰なんだろうな、と。

社長?部門長?そこまでトップの人がこのナラティブに共感を寄せるでしょうか?
現場の実務をやっている人?会社はこう変わるべきだと共感はしてくれるかもしれませんが、そんな大きな話、権限もない自分がそれをやるのか?今やるべき仕事もあるけど…という疑問も生まれそうです。(なんとなく、誰かがやってくれる、書いた人がやってくれるんですよね?と言われそうな気がします…)

自分たちも話せる、上と下とを繋ぐ接点

このとき今回の指摘(誰に読ませるの?)をしてくれた方が、

「末端からでもそこそこ話にいけて、上にも下にも繋ぎになれる人」
「となると、本部長の一つ下、所長くらいのレイヤーかも?」

というところを見いだしました。

確かに大きな会社でも、最上位は気軽にはいけませんが、その一つ下あたり、所長クラスとなるとそれなりに話せる機会があります。

ということで、所長クラスの中で、この話を聞いてくれそうな、響きそうな人を探索する方向になりました。
確かに長年同じ会社にいると、そろそろ若い頃に仕事をしていた当時のマネジャーや先輩が所長クラスになっていて、全く知らないというケースも少なくなります。

果たして、気軽に聞いてくれて、かつストーリーに共感してくれる人はいるのか…そして一緒に動いてくれる人はいるのか…まだまだ先は長いですが、トライし続けていくしかないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?