【コーチング】ストレス・コントロール Part5
認定コーチを取得したので、それまでの学びなどをまとめていこうと思います。
現在もコーチ・エィ アカデミアさんでは継続してコーチングを学び中です。
コーチ・エィ アカデミアさんの講習内容の詳細については記載できません。
ただし、概要と私の学びや気づきについて書くことは問題ないと確認済です。
ここで扱う内容は、コーチ・エィ アカデミアさんのクラスとしては「ストレス・コントロール」というモジュール名のクラスになります。
【コーチング】ストレス・コントロール Part4の続きです。
ストレスレベルが上がりやすい行動・思考パターン
タイプA
外部からのストレッサーの他に、自分たちの内側にあるストレッサーがあります。その人自身がストレスレベルが上がりやすい行動や思考のパターンを持っている場合があります。そのようなタイプを「タイプA」と呼びます。
(タイプAの「A」は、AggressiveのA)
「タイプA」の人は一般的に競争心が強く、野心的で質よりも量やスピードを求める目標志向型の人を指します。
何事にも過剰に適応するため、ストレスレベルを高める可能性があります。
外から見ると、一人で戦える人で力強さを感じますが、協力関係をあまり持たず、人を敵視したり、常に臨戦態勢になっていたりする傾向があります。
また、「タイプA」の傾向が強いと、心臓疾患にかかりやすい傾向があり、ワーカホリックやアルコール依存にもなる確率も高いと言われています。
タイプAへのコーチング
「タイプA」の傾向がある人は既にストレスレベルが高い可能性があるので、無理をしない・させない注意が必要です。
「タイプA」とコミュニケーションする上で配慮しておく点は以下です。
否定的な言葉に注意する
「タイプA」の人は勝ち負けの思考に入りやすいため否定的な言葉に過剰反応する傾向があります。
急がせない
「タイプA」の人は心理的に常に急いでいます。そこにさらにスピードを要求するとさらにその傾向が高まってしまい、コミュニケーションが取りづらくなります。
プロセスも評価する
「タイプA」の人は結果に拘りがあるため、結果のみで評価すると、さらにその傾向のみに拘りが強くなります。プロセスの大事さも合わせて感じてもらうような関わり方が必要です。
ストレスレベルを上げやすい思考パターン
「タイプA」以外にもストレスレベルを上げやすいパターンがあります。
二極化思考
何においても白黒付けるなど、どちらかに分けないを気が済まない思考パターンです。「勝ちか負けか」「優秀か無能か」「正しいか間違いか」「成功か失敗か」という極端な捉え方をしがちであり、完全を求めすぎたり、思考が硬直しがちです。
現実はどちらかではなく、曖昧でグラデーションがあるものも数多くあります。
極端がゆえにストレスレベルが上がりやすくなります。
一般化思考
わずかな事実だけを取り上げて、決めつけてしまう思考パターンです。
例えば一度の失敗だけで「何をやっても駄目だ」と決めつけてしまいます。
言葉として「みんな」「いつも」「すべて」「だいたい」「結局」などを使い、一般化、普遍化を過剰に行う傾向があります。
この思考パターンを繰り返されると、「どうせうまくいかない」と否定的・悲観的な考え方となり、結果としてストレスレベルが上がりやすくなってしまいます。
すべき思考
物事に対して過度に「〜すべき」「〜すべきではない」と考える思考パターンです。それが実現しないと自分自身については罪悪感を感じ、相手には怒りを感じやすくなります。
例えば「他の部署の上司に相談すべきではない」という考えの上司が、部下が言うことを聞かず他部署の上司に相談していた場合、従わない部下の存在がストレッサーとなり、ストレスレベルを高めることになります。
非合理的思考から合理的思考へシフトする
これまで紹介したストレスレベルを高める思考パターンや捉え方を「非合理的思考」と呼びます。また、柔軟性を備えたストレス耐性の高い思考パターンを「合理的思考」と呼びます。
非合理的思考を合理的思考にシフトさせるプロセスを紹介します。
具体的な状況の特定
不快な感情・ストレスの特定
非合理的思考の特定
合理的思考にする
実践による結果
1.具体的な状況の特定
ストレスが高まった具体的なシーンを特定します。
何処で起きたのか、何時起きたのか、どのように起きたのか、誰がいたか、など。
2.不快な感情・ストレスの特定
そのときどんな感情やストレスを感じたかを特定します。(不安だ、イライラする、悲しかったなど)
可能であれば最もストレスを強く感じた状態を100として、どれくらい感じているか数値化すると良いでしょう。
3.非合理思考の特定
その感情やストレスを感じたとき、どのような考え方や捉え方をしていたかを明らかにしていきます。
4.合理的思考にする
非合理的思考とは異なる考え方や捉え方ができなかったかを考えます。
「何を根拠にそう自分は考えたのか?」「それが本当だとしてどんな事が起きるのか」「他の考えはないか」などを問いかけてみます。
5.実践の結果
考え方や捉え方を変える実践をした結果、ストレスレベルがどのように変化したかを見ていきます。ストレスレベルが低くなったと感じられればその新たな考え方が上手くいったということであり、変化がなければ別の考え方を試していきます。
このようにして、非合理的思考から合理的思考へシフトして、ストレスレベルを低くしていきましょう。