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【仕事】情報格差は支配力?

「マネジャーは、部下との情報格差でコントロールせよ」

昔、ある上司から言われた言葉です。
これにうなずく方もいらっしゃるかと思いますが、私はむしろ違和感しかなかったです。

実際、会社の中にいると、社内の話なのに情報が取れなかったり、アクセスできなかったり、鮮度が保たれてなかったり、何が正しいかわからなかったりします。

正直、知りたい情報は口を開けて待っていても落ちてきません。
せいぜい、社内通達レベルの誰でも見られる情報をわざわざ周知と落としてくるくらいです。

なので自分から情報は取りに行くのですが、直属の上司のラインでいくと多くがフィルタリングされていることが多く、上司の都合のよい解釈で文書などの現物の情報ではなく、口頭で言われることも多かったです。

過去に複数の人を介することによる情報の欠落や改変によって痛い目にもたくさんあっているのと、元々疑い深いので、いろんな伝で情報を集めます。
そしてここぞというところで、あたかも知らなかったようなフリをして、相手にとって鋭い質問をして、そこから切り開いて行ったりします。
(相手にしてみれば「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」ですが・笑)

同じ会社で、同じように会社の大きな括りでは目指していることは同じなのに、すぐに正しい情報が取れないことに正直煩わしく感じます。

ただ、これは上司的には自己防衛的に無意識にされているのかもしれません。
情報が欲しいために上司に相談するという流れを作ることで、上司の存在価値を高め、組織のリーダーとして認識させて、統制をとるような思惑があるのではないかと思ってしまいます。

特に新人さんや転職したての人は、社内に頼る人は少ないですからね。
ある意味このような儀式的なマウントを取ることで、その会社や組織の一員として
しつけられていくのかもしれません。

しかし、最近はこのような情報格差で支配する流れも変わってきたかなと思います。それは世の中の変化が富み、不確実性が高まっている中で、多様で大量な情報がマネジャーや上司にも降りかかるようになり、それをフィルタしているほどの手間もかけられなかったり、そもそも何をフィルタすればよいかもわからなくなってきています。

最悪の場合、何も下に落とさなくなるのですが、そのようになると組織の不満が爆発し、組織エンゲージメントに悪い影響が出て、結果的に上司やマネジャーの責任が可視化されてしまうでしょう。

実際、私の会社でも(人事情報やインサイダー情報は除いて)情報をオープンにしようという流れが出てきています。

コーチングでも、互いに情報を出し合って、オープンな状態で取り組むことが大事です。オープンにするには信頼関係が築けている必要がありますし、逆に信頼関係が築けているからこそオープンになります。

もう会社で情報格差で支配する時代は終わりつつあると私は確信しています。


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