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組織・マネジメント

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仕事でも仕事以外でも、組織改革、組織課題、マネジメント関連をまとめていきます
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2023年1月の記事一覧

【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(後編)

昨日の続きになります。 2周目は「コンセプチュアル・スキル」1周目のシェアの後、各ルームの参加者を変えて2周目を行いました。 引き続き私がファシリテーターとして入ったルームで扱うテーマについて投票を取ったところ「コンセプチュアル・スキル」に決まりました。 正直言うと運営メンバーの中でも、この「コンセプチュアル・スキル」をテーマの一つに扱うかどうか最後まで迷いがありました。そして他のものより分かりにくいのもあるため、4つのテーマ(目標設定/KPI、分断解消の場作り、組織構造

【アジャイル】シン・アジャイルイベント〜ハンガーフライト(前編)

シン・アジャイルコミュニティのイベントに参加しました。(運営側で) 組織をシンからアジャイルにするために語り合うイベントの概要はこちらです。 ハンガーフライトというのは、飛行機乗りの世界の言葉で「天候が悪く飛べないときに、天気が良くなるまでパイロットがハンガー(格納庫)で待機をしている間、他にも待機しているパイロットと雑談すること」であり、この雑談により色々な情報交換や共有がなされるというものです。 会社で言えば、タバコ部屋みたいな感じですかね。今は全然そのような場や機

【仕事・アジャイル】「むきなおる」勇気

なかなか決められた目標や計画は変えられないものです。 見込みの薄いプロジェクト私の部署で支援していたプロジェクトがあったのですが、色々と仮説構築検証をしてニーズはありそうだったのですが、より安価な代替品もあり、またその領域を実際シェアが取れたとしてもかなり事業規模が小さいことがわかったため、コストやパワーをかけてもあまり筋が良くないという見解になりました。 実際のプロジェクトの担当者もその内容には納得し、検討をクローズする方向で調整をしていたようですが、その担当者の直属の

【仕事・マネジメント】成長目標を書いていますか?

成果目標だけではなく、自身の成長も目標にする。 最近、成長目標を書いてない会社の人と話をしていて気づいたのですが、最近仕事の中の目標に、自分の成長に関する目標を入れてないと気づきました。 そもそもの会社の目標管理のフォーマットに成長に関する部分を書けるところがなく、多くは当然成果目標、あとは会社の理念に基づく行動計画という構成になっており、成長目標を書き出したり、マネジャーとすり合わせるタイミングがありません。 成長目標については以前コーチングの中での目標設定やビジョンの

【アジャイル・マネジメント】ふりかえりが改善の起点になっていた話

自主的に提案して進めていたふりかえり活動がチームを良くしていた。 4月から続けているチームのふりかえり私のいるチームでは月次でふりかえりをしています。 その辺の話は以前書きました。アジャイルなチーム運営を提案したらスクラムや見える化はできなかったけどふりかえりは月一回やれるようになり、かつ暫く続けていたら変化の兆しが見えたという話を以前書きました。 最近、会社全体で従業員エンゲージメント調査が行われ、様々な観点で各組織がそのスコアと社内の順位が可視化されました。その中で改

【仕事・マネジメント】対話とは?

ただ、お喋りするだけが対話ではない。 対話とは新しい関係性をつくること最近読んでいる本があります。(まだ読了できてない…) 一緒にアジャイル活動している市谷さんから読んでおくと良いですとおすすめいただいた本です。 アジャイルの価値観の中でも「対話」を重視するとあり、一緒に仕事をするメンバーとはもちろんのこと、マネジャーや周りの関係者とは対話することによって調整をしたり交渉をしたりと、仕事や物事を進めていく上では必須です。 この本に「対話」とはどういうことか、を以下のよう

【仕事・マネジメント】「精神論はダメだ」で片付けない

嫌われる要素だが、必要な場面もありそう。 昔の上司のお話を伺ってあるとき私が商品企画をしていた時代の元上司(Eさんとします)と話す機会がありました。 Eさんは長年商品企画のマネジャーとして会社の既存のコア事業に携わっていましたが、最近はコア事業ではなく新規系のITサービスの方の企画のマネジャーをしていました。 新規の領域だと市場が確立できていなかったり、プレイヤーとしても新参者だったり、顧客自体を開拓したりしなければなりません。既存のコア事業から比べると売上の規模も小さく

【仕事・マネジメント】「時間を使う」という対価

「対価を払う」のはお金を払うことだけじゃない。 「無料」は「タダ」ではない世の中には無料で配布されているものがあったり、クラウドなどのサービスなども無料のプランがあったりしますよね。確かに「お金」を払ってないので無料、それはその通りですね。 でも、「無料」と「タダ」は違います。 違いを説明した先人がいらっしゃったので参考に記載しておきます。 この「タダ」のところ、「金銭だけではなく」というのがポイントですね。 無料配布も無料プランも金銭を払ってない「無料」ではありますが

【マネジメント】ポジティブな旅立ち

メンバー自ら見つけたキャリアをマネジメントは応援すべき。 いきなり知るメンバーの異動数年前に私はマネジャーをしている時期があったのですが、突然自分の組織のメンバーが異動になることがありました(仮にそのメンバーをAさんとします)。これは私のいる会社で、社内で公募を出し、それに応募して面接を経て合格すると元々の組織の意思に関係なく異動が可能になる制度があり、Aさんはその制度を使って異動することになりました。 この制度は条件が合えば上司が知らないところで応募可能で、異動が決まれ

【仕事・マネジメント】成果を出せるハブ人材

ジェネラリストはハブの役割。重要だけど「目に見える成果」も大事。 ハブ人材は大事こんな記事を見かけました。 コンサル云々のところをどうこう言うつもりはなく、この「みんなを繋ぐハブ人材」については私も大事だなと感じます。 記事にあるように見える成果は出しにくいのですが、裏方的に動いてくれて、どうしても部門や事業部といったかたちになると互いに関心が薄れ、自分のところだけの成果しか見えなくなると、自分たちだけで出来ないことがあって協力を求めに行ってもなかなか正面突破では難しい

【仕事・マネジメント】どこに自分のエネルギーを割くか?

いかに効率良く成果を出し、やるべきところにエネルギーを投下できるか? 年々フィジカル面は衰える今の時代だとなかなか書きにくい内容ですが(汗)、15〜20年前でエンジニアをやっていたときは朝から夜中まで働いていました。若さ故の無茶という感じもしますが、当時の会社的にも時代的にもがむしゃらにやることが当たり前で、そうしないと納期的にも品質的にも満たせませんでしたし、みんながそう働いているものと信じて疑わない時代でした。 現在はコンプライアンスやコストの面でもなかなか長時間働く

【仕事・マネジメント】レビューする側・される側

レビューできる人が成果物をちゃんと作れるとは限りません。 作ることとレビューすることは違うあるマネジャーさん(Aさんとします)は新規系のサービスのプロジェクトを幾つか受け持つチームのマネジャーさんで、それらのビジネス仮説など成果物をレビューしたり判断したりする立場の方でした。たまたまそのAさんが自分でもプロジェクトをもつことになり、自分でビジネス仮説を作る必要があり、その練習をお手伝いしたことがありました。 既に幾つかのプロジェクトでビジネス仮説をレビューしている立場の方