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つけペンの使い方【ペン先の使い分け】

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漫画でよく使うつけペンのペン先をどのように使い分けるか、自分なりの使用例を交えてまとめています。

どのペン先を使えばいいの?

漫画でよく使われるつけペンのペン先(主にGペン、丸ペン、カブラペン、スクールペン)は、それぞれ描き心地が異なるため、どう使い分ければいいかわからないと思います。

どのペン先を使うかに正解はありません。自身の筆圧やペン先の硬さの好み、好みや描きたい絵柄によって変わります。

漫画を描くときは、キャラの輪郭(主線)はGペン、背景はカブラペンとスクールペン、影や細かい描き込み・効果線は丸ペンを使われることが多いです。これもあくまで目安で、1つのペン先だけで描く方や、そもそもつけペンを使わない方もいます。

ここでは、オリジナルのイラストを例に、自分なりのペン先の使い分け方について説明します。

ペン種類_オリジナル

キャラの主線:Gペン
キャラクターの線ははっきりと、強弱がついた方が漫画らしくなるので、強弱がつきやすいGペンで描いています。

ペン種_Gペン


机、ホワイトボード、窓などの主線:スクールペン
机、ホワイトボード、窓、壁の稜線など、背景のパーツには強弱のない無機質な線が適しているので、一定の太さで描けるスクールペンを使っています。ここでは定規を使っています。

ペン種類_スクール

椅子、文字、ゴミ箱、PCなど:カブラペン
丸みのある物体や小さめの物体、文字などを描き込むときはカブラペンを使っています。カブラペンはペン先の硬さと太さのバランスが良く万能なので、迷ったらカブラペンを使うようにしています。

ペン種類_カブラ

影・タッチ・細かい描き込み:丸ペン
影や物体の質感(タッチ)を描き込むときは、ペン先の細い丸ペンを使います。僕は描き込みが細かい絵柄が好きなので、丸ペンをよく使います。

ペン種類_丸

ポイント

ペン先ごとの特性を把握し、自分の描きたいものに合わせて使い分ける
どのペン先を使うかはあくまで手段なので、描きたいものに合わせて選ぶとよいです。そのためには、自分が描きたい絵柄とペン先ごとの特性を把握しておき、柔軟に使い分ける必要があります。プロのメイキング映像や好きな漫画を見て、真似してみるのも大変有効です。

個人的にすごく参考にさせて頂いているのが、漫画「EAT-MAN」の作者である吉富昭仁先生のペン入れ動画です。ペン先の使い分けが方が参考になり、ペン入れ自体がとても正確で真似をさせてもらっています(いまだに全然マネできませんが)。YouTubeにメイキング動画をたくさんアップロードされているので、ぜひご覧ください(参考:吉富先生のペン入れ動画)。


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