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灯台より

すっかり暑くなってきてしまって、たまには缶チューハイをおいしくいただいたりしています。きょうもおとといも、コンビニの前にたむろす少年たちをなんどか見かけて、「所在なさげにたむろす、たたずむ、なんとなく時間をつぶす」という場所にコンビニを選ぶのは、なんだか思春期の帰巣本能に似たものなのかなあと思いました。どこか遊びにいけるような場所もなくなって、ゆえのコンビニ? 

いつのころからコンビニにたむろすという行為をあまり見かけなくなって(治安にかかわることだったからだとは思いますが)、だけどこの数日でみかけた少年たちは、プールにでも行きたがっているような、そんな純朴な印象をうけたから、彼らがコンビニの前で時間をもてあます光景は、どこかよろこばしいようにも感じてしまいました。セブンイレブンの看板を背に、ぼんやりからあげをかじったりコーラのボトルを弄ぶ少年たち、この90年代感……。ああいう、空だけがどこまでも高い、永遠に近い暇(いとま)は、人生のどこかのタイミングで誰しも味わってしかるべきと、思えたりもし。

そんなで、だいぶお知らせがおそくなってしまいましたが、先日もお知らせした本屋lighthouseさんへ寄稿したPDF雑誌が販売中です。

「灯台より」というこのリトルプレスは、発行人の関口さんのさまざまな思いがつみかさなってこれまで3号発刊されています。特別号も編集中とな。わたしがぜひ読みたいとオーダーした書き手のかたがたも多く、とにかく豪華な、骨太な執筆陣がそろっています。

わたしは「オルタナ旧市街番外地」として、つれづれエッセイ的なものを寄せています。気がついたら世界じゅう巻き込まれてしまったこの状況で、じぶんにできることなんか何もないやと思いながらも、でもなにかしたいような、そうでもないような……コンビニ少年たちのような、所在なさげな散文です。今月号のオルタナ旧市街は、こちらが代わりということで、ご関心いただければと……。

500円。ダウンロードして、画面でも、あるいは印刷して読んでもいいと思われます。

そして、ほかの本とおなじように、いろいろな書店さんにも卸してもらっていますので、ぜひすきな書店さん、気になる書店さんでご購入いただきまして、応援してもらたらいいなと。

本屋lighthouse▶︎https://books-lighthouse.wixsite.com/shortstop

toi books▶︎ https://toibooks.thebase.in/items/28973521

H.A.Bookstore▶︎https://habookstore.shop/items/5eb0dbb9cee9ea48fe111020

ビーナイスの本屋さん▶︎ https://benice-books.stores.jp/items/5eb0ab7dbd217877bade09d2

本のあるところajiro▶︎ https://ajirobooks.stores.jp/items/5eb34ea755fa037b183e2929

乃帆書房▶︎ https://nohoshobo.stores.jp


リンクは増刊号1につなげてありますが、創刊号も増刊号2もぜんぶおすすめです。引き続き油断のできない日々がつづきますが、どうかだれも、こころのたいせつな部分だけは、だれにも明けわたすことのないように。


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