見出し画像

椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常のコンサートの感想。(ネタばれあり)

3月13日 椎名林檎の全国コンサートツアーの渋谷Bunkamura オーチャードホールに参加いたしました。
※椎名林檎さんのファンの皆様、呼び捨てして申し訳ないです。今回はさん付けなしで呼ばさせてください。


オーチャードホール

オーチャードホールとは、東京都港区にあるコンサートホールです。日本フ​​ィルハーモニー交響楽団の本拠地として知られています。
1975年にオープンし、初日本の本格的なコンサートホールとして注目されました。ホールの座席数は2,025席で、舞台の大きさや音響設備など、世界的なコンサートホールと比べても十分な規模とクオリティを誇っています。

普段はJ-POPがコンサートをするような場所ではないですが、今回はこのホールに合わせたバンド構成に、シックな曲が多かったです。

安全地帯の「ワインレッドの心」をご存知でしょうか? この曲が似合う雰囲気の大人がたしなむようなホールとなっています。
実際に今回のコンサートで椎名林檎は唄われていました。

3年ぶりのコンサート

椎名林檎のコンサートは、3年前の東京事変として開催されましたが、コロナ禍となり、一度は実施いたしましたが、世間のバッシングにより、中止。それ以来の3年ぶりのコンサートとなります。

オープニングは「あの世の門」というお経みたいな曲で始まり、「我れは梔子」でご本人がステージに登場、「どん底まで」「かりそめ乙女」「走れゎナンバー」「JL005便で」「ワインレッドの心」「酒と下戸」とJ-POPではなく、グランドピアノ、ウッドベースの楽器を中心に奏でたジャズ調のような曲が続きました。


猫耳のDAOKOがかわいい❤️


先日発売された、百薬の長(Remix)の「意識」の曲が始まり、モニターが出てきて、モニターには踊り子二人に挟まれた猫耳をつけた「DAOKO」が登場。最初は椎名林檎のご本人かと思ってたぐらい雰囲気が似ていました。驚いたことに、これまで見てきた中で、猫耳が一番お似合いの美人でした。
DAOKOとは、米津玄氏と楽曲した「打ち上げ花火」で歌っている方です。

そして、「神様、仏様」と続いて、気持ちがボルテージになったところで、「TOKYO」。ジャズ調な曲に戻り、また、気持ちは落ち着かされたのですが、この曲もピアノと詩がカッコよく、飲み込まれてしまいました。
「天国へようこそ」の曲が続き、本当に天国へ連れていかれたような気分となり、一部は終了。


さよなら渓谷の主題歌


衣装チェンジで、最初の曲は「幸先坂」。この曲は、真木よう子主演の「さよなら渓谷」で、主役の真木よう子へ提供した曲です。この映画の真木よう子の演技が本当に素晴らしく、日本アカデミー賞で主演女優賞を取りました。その映画の内容を思い出しながら、うっとりと聞いていました。

この曲はメロディーが柔らかく、そこからアップテンポの「人生は夢だらけ」。物語が続きそうな曲構成で、「仏だけ徒歩」で東京事変の曲が入り、新曲「私は猫の目」。ここもモニターですが、ゲストが登場。この方も椎名林檎ご本人だと思っていたぐらい、雰囲気は似ていました。ゲストの名前はまだ存じ上げていません。

そこから「公然の秘密」と続き、この曲はミュージックステーションで唄われたときに、吉岡里穂が叫んだ事を思い出し、自分も叫びたくなりました。

東京事変の「女の子は誰でも」と続き、カバー曲の「Eternal Flame」で第二幕が終了。


リンゴが見えた


第3幕は「いろはにほへと」、「いとおかし」、「命の息吹」と続き、少し落ち着いたメロディへと続いたら、「長く短い祭り」。ここでコンサートグッズの特殊眼鏡をかけると、なんと数個の林檎が浮かび上がりました。今となっては大した技術ではないかもしれませんが、粋な演出です。東京事変の「乾杯」から「NIPPON」とロック調な曲が続き、一気に気分は最高潮となったところで、終了。

そんな気分を盛り上げておいて帰れるわけではなく、アンコールとなり、「母国情緒」「ありあまる富」の2曲を演奏して終了。ありあまる幸せをもらった一日となりました。

今回の全国ツアーのホールは、全ヶ所には参加していないので、本来は比べようがないのですが、行ったことのあるツアーに入っている東京国際フォーラムや神奈川県民ホールと比べると曲の雰囲気として、このホールが一番合っていたかもしれません。

オーチャードホールの名前の由来は、果実がたわわに実る場所。そこに林檎が似合うのは当然ですから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?