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面接という場について考えてみる

ご無沙汰しております。

今回は、面接という場、機会について考えてみます。

そのように言っておきながら、まずは書類選考について考えてみたいと思います。

よく一般的に、面接の冒頭では第一印象が大事だと言われます。しかし、私はこれは少し違うと考えています。それは、多くの求人のほとんどに書類選考が設けられています。ここでは詳細は書きませんが、私はむしろ、この書類選考こそが第一印象を左右すると考えています。

それは、企業の担当者が応募書類を読んで、どのような印象を抱くかが重要になってくるからです。履歴書や職務経歴書から、この人はどんな人なのかと想像を巡らすことと思います。もっといえば、送付状(添え状)や封筒などから、その人の手がかりを探ろうとしている場合もあるかもしれません。

そのような意味で、応募者の印象というのは、むしろ応募書類から得ようとしている場合があるのではないでしょうか。

それを前提に、では応募書類にどのようなことを書けばいいかについて考えてみます。率直に言うと、書く内容はたったの二つです。

ひとつは自分の有能さについて。つまり、自分にどのような能力がどの程度備わっているのかについて記載します。そしてもうひとつは、自分の人柄についてです。これは、自分の誠実さや勤勉さ、自分の気持ちや考えといったことになります。

これらを、バランスよく、かつ絶妙に配置し、この人に会ってみたいと思わせる内容を記載し、表現することが重要になってきます。




これを前提にして、面接という場について考えてみます。無事に書類選考を通過し面接までこぎつけたということは、少なくとも担当者が自分に興味をもってもらえたことになります。

しかしながら、応募書類に記載できる情報は自分にとってはほんの一部です。たったの紙切れ2~3枚で、自分を表現できて自分のことを知ってもらえるわけはないですよね。そういうスタンスをもつことが必要かもしれません。

一方、企業側はどうでしょうか。企業側も募集要項やHPなどから、会社をPRしています。しかし、その情報もほんの一部でしかありません。この視点が重要になってきます。

企業は、面接という場で何を求めているのかを考えなければなりません。応募者自身の、いかに自分をアピールできるかという視点も確かに重要ですが、それでは独りよがりの面接になってしまう恐れがあります。

すなわち、面接では企業、面接官のニーズをつかむことが重要というわけです。

応募書類では、自分の有能さと人柄の側面をいかに表現するかが大事だと書きました。それを補うのが面接の場なのですが、その企業では、どのような能力を必要としているのかです。しかし、それだけでは能力の高い人であればだれでもいいという論理になってしまいます。そこで、応募者がどのような人なのかが重要にカギになってくるわけです。

それは、「この人を採用することによって、どのような実績、効果が期待できるか」「この人を採用したら、他の社員と仲良く協力しながら業務に取り組んでくれるか」ということです。

これは、「なぜ企業が志望動機を聞くか」にも通ずる部分です。

つまり、逆算的に考えると、応募先が決まった時点で、その企業が求めている能力やスキルを把握し、どのような人を求めているのかをキャッチしてから応募書類の作成に取り掛かるというイメージでいいと私は思います。

そのうえで、面接では双方の事実関係の確認から、仕事の内容から会社の説明など、そして応募者の経歴や能力やスキル、そして仕事への姿勢といった内面的な部分の確認が含まれます。

そして、そこで、いかに企業のニーズに即した自分を表現できるか、という場が面接であるという見方ができます。

ここで、双方のどちらかが、「何か違う」ということになればご破算になってしまいます。

面接という場は、双方を知り合う、確認をする、表現・アピールする場です。そして、書類には書ききれなかったことを補う場でもあります。

面接をどのように受けるかという技術的なことはネットや書籍をたどれば、いくつでも情報を入手することができます。しかし、その面接という場を機会ととらえたうえで、どのように臨むべきかというスタンスという意味では、なかなか触れられないことなのかもしれません。

また、極論かもしれませんが、私は双方が対等な立場で面接に臨むというスタンスでいいと思います。面接を受けて初めてわかることの方が多いわけですから。

すべてがすべて、良い情報ばかりとは限りません。そういう意味では、何度も面接にチャレンジして、質疑応答の精度を高め、ブラッシュアップしていくことが求められます。そのためには、面接までたどり着くためには、応募書類の精度を高めることが重要になってきます。いかにして、自分の有能さと人柄面を表現し、「この人ってどんな人なんだろう。一度会ってみたいな」と思ってもらえる応募書類が書けるかが重要です。そういうニーズをつかむことも必要なのではないでしょうか。


今回は、私なりの応募書類と面接の位置づけ、考え方について書いてみました。

ここでの有能さや人柄の、その中身や意味について人それぞれの考え方があります。私は普段の仕事では、できるだけわかりやすく説明をしていますが、この記事では表現が難しいこともあって割愛させていただきます。


今回はここまで。

読んでいただきまして、ありがとうございました。

また次回、よろしくお願いします。

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