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負のスパイラル。

社会人になって20年近くの時期が経過しましたが、数年前の出来事でも思い出すと「あれは、やっちまったなあ。。」と反省することがあります。

ふと思い返したので、今回は負のスパイラルについて。

イノシシ年で猪突猛進、いい加減な性格なくせに、意外と神経質で、失敗を引きずりやすいA型の私。
誰しも仕事における失敗を挙げればキリがなく、思い返せば笑い話にもなるのです。

ただ、その当時はもう死んでしまうのではと思うようなこともあります。
具体的には、、恥ずかしすぎてここでは詳細を伏せますが。


世紀に残るような仕事の大失敗で、とあるお客様に謝罪しに行きました。
上司を助手席に乗せて車で乗って向かっていた矢先、走ってはいけないレーンを走ってしまい見事に警察に捕まりました。

道路交通法の違反ですから、これ自体は反省しなければならないことではありますが、なんでこんなタイミングで、と。
時間に余裕を持って出発していたのですが、段取りも悪く結局時間にも追われ、その後のことを考えながら、半べそをかいたことがあります。

もう十年近く前の出来事ですが。

なんでこう自分は運が悪いんだ!と思ったりもします。

一方で、仕事で上手くいったことを思い返してみると、それって結局「運が良かっただけ」のようにも思えたりします。

要するに気の持ちよういかんによって、仕事のパフォーマンスや結果が変わってくるようにも思えます。


誰しも人間ですから失敗も成功もあります。
メンタルは自分の持ちうる能力、時にそれ以上の能力を発揮する上で、非常に大事なウェイトを占めることは、多くの人が自身の経験上理解できることではないでしょうか。

先述の失敗談でも、思い返せば何となく精神的に落ち着かなくて、普段は通らない道を走ってしまった「だけ」だったりもします。

印象的に負のスパイラルだけがなんとなく連鎖するようにも感じられますが、それは普段と同じ精神状態じゃないことに起因するのかもしれません。

かたや成功が続いくと、すぐに天狗になりやすい私なので、成功に浮かれすぎて思わぬ落とし穴に落ちたこともたくさんあります。

個人的には浮き沈みの激しい性格も相まって、最も難しいことでもありますが、やっぱり平常心が一番です。


本題、という訳ではありませんが、相変わらず、日本と中国を往来する日々が続いています。

私の業界だけなのかも分かりませんが、全体的な両国の経済状況のイメージを述べていこうと思います。

日本は相変わらず低いレベルで安定
ただ物価高、社会保障負担、賃金上昇など、企業に対する直接的な影響で、経済の根本が変わりつつある。
これは良くも悪くもで、格差を生むかもしれません。
が、企業人としては比較的チャンスの時期でもある気がしています。

中国未曽有の不景気が目の前に(既に?)訪れています。
一方で、それは今までの好景気からの落差によって大袈裟にも感じられてしまっていて、相変わらず成長企業はそのまま成長し続けているという感じ。
今までのイケイケドンドンな経済上昇は落ち着き、これからは企業の本質が問われるようになるのでは、と感じています。


最近の日中両国の経済状況は、このように結構両極端に見えています。

安定期から突破口を見出す日本、不景気を前に息をひそめる中国。

10年前には考えられませんでしたが、この両国を行き来していると、精神状態が乱れそうです(笑)

で、こんな感じで雑感を書いていくと、中国はオワコン?みたいな見方をされることもありますが、私個人的にはやはり大きな市場は魅力的ですし、そもそも日本と同じ杓子定規で比較できない国です。

零細企業の私にとってみれば、是非復活してもらいたいのも事実です。

今までは内需を求めていましたが、輸出業務に活路を見出そうとしたり。
一部の業務では180度方向を変えてみたり、実際に色々なことにトライをしています。


さて、そんな中、とある中国人の社員とコミュニケーションを図りました。

リーダー的立ち位置に期待する彼ですが、私が見ている限り、ここ最近のパフォーマンスはあまり芳しいものではありません。
叱咤激励も込めて面談をしてみると、明らかにモチベーションが低下しているようです。

確かに中国国内のメディアでは、ここ最近リストラや企業の倒産、経済成長率や就業率の低下など、あまりポジティブな内容のニュースがありません。

でもこういう状況こそ、企業は挑戦しなければなりません。
私の経営者の端くれとして、壁にぶち当たって立ち止まっていても意味がないことは重々理解しているつもりです。

そのことを彼にありのまま伝えても意味がないのかもしれません。
特に中国では経営者と従業員のモチベーションには、如何ともしがたい差があります。

しかし、彼の成長のためには、リーダーから経営者視点の考え方に、もう一歩踏み込んで仕事に取り組んでもらう必要があります。
少しだけ踏み込んで話をしました。


先述の通り、やはりモチベーションの低下、即ちネガティブな精神状況は負のスパイラルを生むこともまた事実。

そのためにも定期的に業務上の指示を丁寧に与えてあげることが大事です。
それから、新しい方向性を打ち出すのであれば、その意図を明示してあげることも必要でしょう。

コロナ禍で景気が悪い状況では少しの休息期間かなぁ、なんて緩く考えたこともありましたが、今後のことを冷静に考えれば立ち止まっている訳にもいきません。

現実を見て、負のスパイラルを食い止める。
不景気のさなかに生きる企業の命題かもしれません。

そんな、少しだけ難しいことを考えるここ最近の中国ビジネスです。

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