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中国製品を輸入してみませんか? ~其の弐~

前回のブログでは、思わず笑ってしまうようなメイドインチャイナの製品の話から、近年消費者の意識が変わったこともあり、中国製品の品質の高まりについて書いていきました。

↓前回のブログはこちら↓
中国製品を輸入してみませんか?|株式会社JNG 江内谷(エナイダニ) (note.com)

今回は具体的に何が変わったかに、フォーカスしていこうと思います。



1,近年の中国企業の対応。

中国人消費者の意識変遷に加えて、それから10年も経てば、さすがの私も中国に対する経験値が増えていきます。
身近にアドバイスをくれる中国人の仲間も、人脈もできました。

多くの情報を得られるようになってくると、今度は彼らの勧めによって、評判の良いローカル製をいくつか採用してみることになりました。

すると、これまでのイメージは一変し、私の中で、
       中国製品はコスト良し、品質良しのイメージ
一気に定着していきました。

経済発展に伴い、消費者意識も変われば、前述したような品質も悪く保証もないような、満足度の低い企業が徐々に淘汰されていきます。

外国人からすればどうしても文化や言語の違いには苦労されますが、それでも、中国企業の顧客対応は明らかに先進国のそれに近付いてきました。
(正直、まだ足りないものの)

品質の良い製品、その企業が生き残っていくのは当然のことです。

例えば、直近ではある製品の付属品に故障が発生しました。
以前ならば、こちらが怒鳴りつけても知らんぷりが当たり前でしたが、きちんと説明すると、不具合を認めて、無償交換をしてくれたことがありました。

日本では当然かもしれませんし、本来は故障が起きては困るのですが、迅速な対応があれば、お客様にも迷惑がかからず、購買側としても少なくとも最低限の安心はできる訳です。


2,メイドインチャイナに苦戦する日系企業。

少し余談になりますが、
私の周りの中国人にポンプやバルブで有名な日系メーカー名を伝えても、かなりの確率で知らないと言われてしまいます。

興味を持ってくれる人もいるので、メーカーさんを紹介するなり、おおよその金額を伝えると、多くの中国人はその高額な見積もりにビックリされます。

口をそろえて言います。
「こんな高いものを買ってるから、お前んところの値段が高いって言われるんだぞ?」
と。


もう一つ、私の経験した話を付け加えておきます。
以前は頻繁に取引があった、とある製品の大手日系企業メーカーに、同業他社である中国メーカーの具体的な企業名を挙げ、
それが3分の1程度で購入できてしまうことについて、ストレートに聞いたことがあります。

彼らはその事実について既に知っていて、
「なぜあんなに安く、あの品質を維持できるか分からない」
「恐ろしいライバルだ」

と答えていました。

残念ながら具体的な対策があるようには見えませんでした。

実際には当該日系メーカーは中国国内販売数は多くなく、あくまで日本やその他諸外国向けの輸出部品製造拠点として、中国国内に工場を設けている状態でした。

私に彼らを否定する権利こそありませんが、購買する側からすれば、どう転がっても中国メーカーを利用するメリットしかない、という結論に至るのはごく当然の道理でした。


さて、こうした背景もあって、私が実際に中国で成約をし、顧客様に提供する設備品の割合も変化していきました。

   2010年代ーー日本輸入品60%、日系企業製品20%、中国産20%
と、このようなざっくりしたイメージでしたが
    現在ーー日本輸入品30%、日系企業品20%、中国産50%
必然的に割合はこんなイメージになりました。

中国にある日系企業の中には、中国現地の顧客と商売をしないルールを設ける企業もあります。
しかし、こと温浴施設となれば、日系企業とだけ取引をするルールは成立しません。

私自身は積極的に中国国内企業とも、分け隔てなく取引をして今に至りますが、その中でやはり厳しいのがコスト削減です。
ずいぶん手厳しいことを言われてきたと思います。

一昔前までならば、「日本企業の品質は正確で、対応も早く、信頼できる相手」だと認識されていたように思います。
ローカル企業と多少価格差も、受け入れてもらえる傾向
もありました。

こちらとしても耐久性が高い日本製品を中心に使用し、信頼をいただける対応に徹していました。

ただ、現実的に、やはりそれだけでは営業範囲は狭くなりますし、営業の成約率も下がってしまいます。

「俺たちは日系企業だから、ローカル企業と比べてもらっては困る!」
なあんて、タカをくくっていては生き残れない現実もありました。


同時に、最近の中国製品の中には、なぜこのクオリティでこんなに安いのか!と思わず唸ってしまう製品も増えています。
コスト削減のためにも、中国製を採用する理由は十分です。

全ての日系企業という訳ではありませんが、私自身の見解として、日系企業は基本的に保守的な傾向が強いです。

先述した通り、日本人からすれば日本製は安心感があります。
実際に品質も良いものが多いことも間違いありません。
ですが、それを前提としても、あまりの価格差に日系企業の私でも中国製品を選択するようになってきているのです。

悲しいかな「日本製品は、とにかくすごい!」と、手放しで褒められていた時代は過ぎ去ってしまったようにも感じてしまいます。

モノづくりの国、と呼ばれていた日本も、メイドインチャイナの低コスト、品質向上の前に苦戦を強いられています。
既にメイドインチャイナは嘲笑の対象ではなく、日系メーカーにとって脅威の対象であることは間違いありません。


3,安価で品質の良い中国製を購入するには。

前回のブログで書いた通り、過去にポンコツ中国製(笑)を取り入れて大失敗した経験があります。
一方で中国で経験を積みつつ、コスト削減という至上命題の前に、廉価な中国製も積極的に取り入れてきました。

この経緯は、棚から牡丹餅とでも言いましょうか、
結果として何ら問題なく中国製を採用できている事実があります。

中国製を採用するに当たって、紆余曲折はありましたが、オール日本製品とほぼ変わらないクオリティで製品化できています。

肝心なそのコツ、ですが、自画自賛する訳ではありませんが、
やはり中国での長年の経験なくして、すんなりと高品質の廉価商品に辿り着くことは難しいと思います。

私は新たなチャレンジをする際に、特定の中国人社員一人を窓口にすることはありません。
筋道を立てて、相手との話が分かり合えるか、ある時は試しで実物を購入したり、実際の工場を訪問してみたり、
またある時は与信調査を行ったり、少しでも多角的な見地で判断をするよう努めています。

顧客満足度の低い品質の悪い企業は淘汰されている、と書きましたが、それでもまだまだこうした三流企業は多く存在しています。

それらをかき分けて、本質を見抜き、辿り着くのは簡単ではありません。
もちろん私自身も未だに失敗をすることが、たくさんあります。


4,中国製品にご興味の企業様、個人様、是非お問い合わせを。

正直に言うと、現在の為替相場では円安の影響で、特に直近ではなかなか日本への輸出についてのメリットを打ち出しにくくはなっています。

個人的にはこの円安が私に与える影響は少なくありませんが、基本的には過度には気にしません。
過去にもそうだったように為替は常に動き、本来のあるべき状態に戻ります。
今のうちに行動をしておいて、全く損はないと思います。

また個人的な感覚ですが、いくつかの中国企業は国内景気が芳しくないこともあり、輸出販売に大いに興味を持っています。
特に品質で勝負をしている中国企業は日本の細やかな要求にも適応できる資質があると感じています。
もちろん弊社にご依頼いただければ、プラスアルファのサポートができるはずです。

どんなものでも、まずはお問い合わせください。
相談は無料、ご迷惑をお掛けすることはありません!

最近、お風呂に関係ない商品のご要望も積極的に伺っています。
キャンプ用品、家具、ステンレスの加工品、防炎カーペット、温度計、サウナヒーター、無線スイッチなど、問い合わせをいただいて多種多様な範囲の商品購入代行を画策しています。

それぞれにおいて、私は専門家ではないこともあり、色々とヒアリングをさせていただきながらになりますが、
弊社が介入することによって、アフターサポートもできうる限り行うことができます。

ご相談は当然無料です。
色々なご意見をお聞かせいただければ幸いです。

~中国製品の輸入、購買代行、見積搾取など~
~中国製品に関することなら何でもお問い合わせください!~
お問い合わせフォーム – JNG (jng-chenqin.com)

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