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中国製品を輸入してみませんか?

国慶節中に執筆しかけ、気付けば国慶節が終わっていました。

中国人から「节日快乐!」(お祭り・祝日おめでとう!)なんてメールがきます。
国慶節はいわゆる中国の建国記念日のような祝日ですが、外国人である私がお祝いしてもいいのか、複雑な気持ちは捨てきれないこの頃です。

2010年代から中国でしばらく生活をした私ですが、ご存じの通り、この間の中国は急激な勢いで経済成長を遂げました。
その中で私が具体的に中国の成長を感じたのが、その生産レベル、メイドインチャイナの品質向上という点です。

結論から言うと、中国製品の購買代行から輸出まで行うので、ご興味あればお問い合わせください!
という宣伝広告なのですが。

今日の中国製品がどんな感じなのか、私の経験や雑感を交えて書いていこうと思います。
あまりに長編になってしまったので、前後半に分けて書いていこうと思います。


1,はじめに。

2010年当初から、中国で温浴施設の浄化(ろ過)設備の販売事業に携わっています。
ろ過設備は、ポンプやタンク、熱交換装置といった様々なメーカー品を購買し、それらを組み立て、出荷、現地に設置し、試運転、という流れになります。
必然的に様々な製品と出会うことになります。

・日本から輸入された純日本生産品
・中国の日系企業で製造した日系メーカー製品
・中国ローカル製品
・その他の外国製品

これらをアッセンブリーすることで製品化します。

タンク、バルブ、ポンプ、熱交換器
細かいところでいえば圧力計や組付けの配管材などなど

日本人からすれば、当然、日本の製品が取扱いしやすいです。
日本語の取扱説明書が用意され、万一のトラブルでは日本人担当者が受け答えしてくれれば安心です。

そもそも根本として、
    日本製は高いが品質は良い、中国製は安いが品質が劣悪。
これは多くの日本人でも、何となく実感があることかと思います。


2,2010年代初期に私が出会った中国製品。

私がビジネス目的で滞在し始めた2010年初頭、
      やはり、中国製品は使い物にならないものばかり
といった印象でした。

今となって思えば、私の中国での経験不足が露呈したとも言えるのですが、
それを無視しても、もうちょっとマシな製品と巡り合えてもおかしくないのでは?と、思うほど、残酷なレベルでした。

中国ローカルのろ過設備。
漏水や廃材などが機械室内にゴロゴロ落ちている。

例えばポンプ
日本企業っぽい名前を付けた中国製ローカルポンプを10数台購入したことがありました。
(当時は日本っぽいブランドに名を冠することも、一つの商売手法)

当時、中国進出の足掛かりとなった協力先企業からの推奨で、そのポンプを利用したのですが、
ウソのような話で、試運転開始からほんの2,3日で1台、さらに一週間で1台と故障が続出しました。

顧客先は日系企業。
とんでもない大事件です。

結局、2年ほどで8割方のポンプが故障し、取替工事ばかりしていた苦すぎる思い出があります。
(恐ろしいのは、そのうちに10年経っても壊れないポンプもあるのが中国クオリティ)


同じくバルブ類(電動弁、手動弁、チャッキ弁)でも同様のことがありました。
電動部が発熱してショートしたり、バルブの中の弁体が腐食したり、こちらも散々な目に遭いました。

メーカーに問い合わせたところ、塩素が含まれているので(浴槽水の塩素濃度はたった0.5ppm前後)腐食した!
と、どや顔で言われ、保証対象外(自称ステンレス製)

先述した通り、当時はこうした中国ローカル製製品の良し悪しを見極められない私自身の経験値の低さこそあれ、あまりの故障率の高さにゲンナリさせられた、強烈な思い出ばかりです。

当時の報告書から抜粋。
中からさびた土器のようなものが出てきて、驚かされました。

3,中国語の「性价比」。

そもそも中国製を蔑むような見方は、我々日本人だけではなく、中国人自身もそれを嘲笑するようなことは良く見受けられました。

しかし、ECなどの利便性が高まり、品質向上も目に見えてきたこの数年、多くの中国の消費者側に本質を見極める力が備わってきた気がします。

この数年よく聞くようになった中国語に「性价比」というものがあります。
日本語に訳せば「費用対効果」となるでしょうか。

この言葉、私が駐在初期のころは、中国ではあまり聞かれなかったように思います。
日本では当たり前のように使われるかもしれませんが、中国では数年前から特によく耳にするようになりました。

要するに今までの「安かろう悪かろう」の諦め意識から
世の中に溢れるモノの中で、「費用対効果」の意識向上に繋がった
その象徴でもあるように感じるのです。

消費者が製造メーカー(企業)を育てる、
というような言葉がありますが、
中国人消費者の目も厳しくなり、それが具現化され始めました。

こうなれば、今まで自国内でも嘲笑の対象だったメイドインチャイナも、必然的にメーカー企業が高品質を追求し始めるようになり、
中国市場全体で、品質向上の好循環が生まれたと、私は感じています。


4,ここまでの、まとめ。

さて、前半部分では私の経験を中心に、中国消費者の意識変革までを書いていきました。

実際にメイドインチャイナは以前に比べ、かなり品質は向上しています。
次回は、もう少し具体的にその後の変遷について書いていこうと思います。

正直に言うと最近は為替相場の円安で、海外製品の輸入にはあまり適していないかもしれませんが、為替相場は常に動き続けているものです。
ステンレスの加工品、防炎カーペット、温度計、サウナヒーター、無線スイッチなどなど、多種多様な業界からいくつかのご要望を伺っています。

まだまだこれからではありますが、多くの方のご意見をいただきながら、アッと驚くようなコスト削減のお手伝いができればと思っています。
意外な製品が安く購入できるといったケースもあります。

もちろん、ご相談は当然無料です。
色々なご意見をお聞かせいただければ幸いです。

~中国製品の輸入、購買代行、見積搾取など~
~中国製品に関することなら何でもお問い合わせください!~
お問い合わせフォーム – JNG (jng-chenqin.com)

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