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20~30代女性が目指す副業モデルとしての働き方

 20代~30代から人気の新たな仕事として「副業モデル」が浮上してきている。企業の広告媒体に掲載するモデル役として、従来は広告代理店がモデル事務所を介して採用しているが、最近では、企業クライアントが素人モデルを直接発掘する仕組みが整備されてきている。

その仕掛け役となっているのが「週末モデル」というモバイルアプリで、OL、栄養士、介護福祉士、主婦などを本業とした、20代~30代の女性、1000名以上が副業モデルとしての登録をしている。一方、広告やイベントなどで素人モデルとして採用したい企業も、250社以上がクライアント登録をしており、アプリ内で仕事の受発注が行われている。

アプリ内では、クライアントが特定のモデルを指名して、案件(仕事)の出演依頼を打診する方法と、特定のモデルを指名せずに、案件の告知をして出演希望者を募集する方法で、広告やイベントの内容に合ったモデル人材を見つけることができる。モデルに対する報酬の支払は、アプリを運営する株式会社MONOKROMが決済代行するため、クライアントとモデルとの間の金銭トラブルを防ぐことができる。MONOKROM社では、クライアントに請求する出演料の7割を、モデルに対して報酬として支払う規約としている。

このような副業モデルが登場してきた背景には、素人でもYouTubeやInstagramなどのSNSを活用した自己プロデュースをして、自分のファン(フォロアー)を獲得できるようになったことが関係している。従来のモデル業界は、大手の事務所に所属するプロのモデルと、ファッション誌が募集するアマチュアの読者モデルによって形成されていたが、その下に副業モデルのポジションが形成される、新たな業界構造へと変化している。

企業側でも、ネット媒体で写真や動画に出演できるモデル人材への需要は高まっているが、既に多くのフォロアーを獲得しているインフルエンサーを副業モデルとして採用することで、広告効果を高められる効果がある。副業モデルの報酬はWeb広告への出演で1回あたり1~5万円、高額な案件でも10万円前後となっており、広告代理店を介してプロのモデルを採用するよりも、マーケティングの費用対効果は高い。

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