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【カルチャー雑感】2024年03月17日~23日の映画、YouTube

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

映画

「天才マックスの世界」(ウェス・アンダーソン/アメリカ/1998)

DVDで鑑賞した、日本では劇場未公開らしいウェス・アンダーソン監督作品。主人公は数多くの課外活動に夢中になるあまり、成績が急降下中の風変わりな高校生マックス。
色彩が豊かだったり、ぶっ飛んだ設定だったりするウェス・アンダーソン特有の作家性が出てくる前の彼の作品。でも、独特のカメラワークや小道具の使い方などから、その片鱗が垣間見れる。何も考えずに観られる単純明快なストーリーも面白かった。


「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」(フィリス・ナジー/アメリカ/2024)

夫婦間の性行為での避妊や、望まない妊娠での中絶が、認められていなかった時代のアメリカを舞台とした作品。あらすじだけ聞くと社会派だけど、描き方は教訓めいた感じではなく、ポップな印象だった。新たな登場人物が介入し、話が思わぬ方向に転がっていくのも面白かったし、印象的なセリフ回しも多い。特にラストの「騒ぎを起こそう」という一言は、おそらくずっと覚えているだろうし、この作品全体のテーマでもあると思った。


YouTube

出版区「【野田クリスタル】「本屋は絶対行った方がいい」オススメを買うだけの習慣を見直せ!?マヂラブ野田が本気で読みたい本を探す!!【本ツイ!#52】【マヂカルラブリー】」

本の取次を行っている企業「トーハン」によるYouTubeチャンネル「出版区」。主に上げている動画は、様々なジャンルのゲストに1万円を渡して、書店で買い物してもらう企画。
今回は下北沢のヴィレッジヴァンガードで、マヂカルラブリーの野田クリスタルさんの買い物に密着。ちょっとした暴走ボケやおふざけもそこそこに、初めて訪れるヴィレヴァンを楽しむ。野田さんがこれまでふれてきたのは安部公房の小説から藤本タツキの漫画まで幅広く、この人はとにかく「面白い」に敏感で、「面白いもの」に出会い続けていたいんだなと思った。今回購入した書籍やマンガを読んで「うわーおもしれー」と声を上げる野田さんの姿が目に浮かぶ。

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