見出し画像

【セッション見どころ】政府行政機関のクラウド移行の現状と課題に必要とされる「クラウドスマート」の在り方

防衛省様を担当させていただいております、SEの向井と申します。今回はKeynoteに関連して、簡単に紹介ブログを書かせていただきます。

セッション概要

セッションのスピーカー

  • 衆議院議員 平 将明氏

  • ヴイエムウェア株式会社 公共SE本部 本部長 中島 淳之介氏

セッションで取り上げること

  • 日本の行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性とその背景

  • クラウドファーストとマルチクラウド化

  • マルチクラウドの逆説的な状態、クラウドカオス

  • VMwareの考えるマルチクラウドとの向き合い方

セッションの内容

セッション冒頭は平議員からのメッセージです。コロナ禍での行政の混乱という経験を経て、日本でも制度や組織設計から含めたDXを加速させる必要性を訴求されてきたことが語られています。メッセージの後は、VMwareの中島より、イベントの本題でありDXの柱でもあるクラウド利用について、日本における変遷と課題を説明します。

まずは前提となる基本事項の解説です。オンプレミスと比べたクラウドの利点、さらに、クラウドの活用のレベルといった観点から、クラウドリフト、シフトの違いについて解説があります。次に、クラウドの利点を追求するために、クラウドファーストが進められるとマルチクラウド状態に至り、それはなるべくしてなる当然の結果だと語られます。その理由は、クラウドサービス事業者ごとに特徴があることや、「主権」という考え方にあります。特に後者は、行政機関が避けて通れない判断軸で、「ソブリンクラウド」の検討も必要になります。

次に、マルチクラウドにより生まれる新たな課題について解説があります。クラウド間の技術分断やネットワーク敷設、コスト・運用管理・セキュリティの面での複雑性が生まれてしまった状態を、VMwareはクラウドカオスと称しています。ここでは、クラウドカオスの原因について例を含めて紹介しています。

そして、クラウドカオス状態をどのように避け、マルチクラウドとどのように向き合えば良いか、その答えとして、米国をはじめとする海外で唱えられているクラウドスマートという考え方を紹介しています。

これは、複数クラウドをどううまく使うかに注力するという戦略です。VMwareも、マルチクラウドは忌避するものではなく、クラウドの利点を最大活用し、システムやデータを安全に保ちながら迅速に業務が遂行されるために必要なものだと考えます。結びに、VMwareのマルチクラウドへの取り組み方と絡めて、本イベントのセッションについて簡単に紹介があります。

最後に。

DXというバズワードは、ITに関わる人であれば毎日のように目にします。しかしDXが手段ではなく目的になっているケースはありませんか?本来の目的はシステムや制度改善を通した円滑な業務遂行、行政課題の解決にあるのではないでしょうか?その目的に人員や労働力などのリソースを集中できるような環境を整えるためにDXが必要だったはずです。クラウド利用も同じではないでしょうか?クラウド利用が目的にならないために、スマートにクラウドの利点を最大限享受する、そして本質的な業務の改善、イノベーションのためにKeynoteおよび各セッションをご覧になってみてはいかがでしょうか?

セッション内容、事前登録はこちらから