【白血病は突然に】 (第15話) 二度目のチャレンジ
こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。
この記事は、「37歳起業家、がん宣告から社会復帰までの3年間の記録」の第15話となります。
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それでは、どうぞ!
二度目のチャレンジ
病院で精子の保存に失敗した僕は、真理子さんと一緒に新橋の雑居ビルへ向かうことにしました。エッチなビデオでも見たらクリアできるのではないかと考えたからです。
時間はちょうどランチ時。車椅子に乗って行こうとしたのですが、不慣れな車椅子は人混みでは扱いがむずかしく、少しムリをして歩いて行くことにしました。
GoogleMapが教えてくれた目的地を目指すと、いかにも風俗サービスで使われていそうなレンタルルームに到着します。
「なんで昼間からこんな状態でこんなところにいなきゃいけないんだ...」と自分自身に憤りも感じましたが、一刻も早くコトを済ませたかったので、沸き起こる感情には一生懸命フタをしました。
受付を済ませ薄暗い部屋へ入ると、そこにはテレビとベッドとシャワー室がありました。さすがに真理子さんと一緒は気まずいので、真理子さんには部屋の外で待っていてもらうことに。
そして部屋でひとりになり、「よしっ」と気合を入れ直してチャレンジを再開したのですが、30分くらいがんばっても全く思うようにいかず...この日のクリアは諦めることにしました。
真理子さんに「今日は無理そうです」とLINEをして部屋に戻ってきてもらい、これから長いあいだ入れないであろうシャワーを存分に満喫したあとでレンタルルームを立ち去りました。
病院に戻ってから「やっぱりダメでした」と医師に伝えると、「ではあと2日間でなんとかがんばりましょう」と言われ、その日のチャレンジは終了となりました。
チャンスはあと2日間。本来は快楽そのものであるコトに、これほどまでの不安と恐怖を感じたのは人生ではじめてでした。
つづく...
この記事をサポーター目線で綴ると...
今回のストーリーを、僕からの視点ではなく、僕を見守ってくれているサポーター目線で綴った記事があります。もしよかったらご覧ください。
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