210_アートボード_1

【白血病は突然に】 (第21話) 両親への、がん告知

こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。

この記事は、「37歳起業家、がん宣告から社会復帰までの3年間の記録」の第21話となります。

(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)

それでは、どうぞ!


両親への、がん告知

「がんになったことを、親へどう伝えるべきか」

若くしてがんになった多くの人が直面する悩みだと思います。僕自身も本当に悩みました。

僕の両親は70歳を超えているため、激しいショックを与えてしまえば彼らの命も危うくなります。何も考えずに適当に電話して、感情の赴くままに泣きながら伝えでもしたら、一家総崩れになる危険性すらあります。

そこで今回は、がんの告知を親へする際に「僕が実際にとった行動」について書き残しておこうと思います。今このことで悩んでいる方や、医療従事者の方にも参考にしてもらえたらうれしいです。

ちなみに「僕と両親は別居している」ので、それを前提とした話しになっています。


僕が実際にとった行動 【結論】

■伝えた時期
「正式な病名」と「治療のスケジュール」が確定し、「生命予後」などが分かった段階で伝えました。

■伝えた方法
僕はクリーンルームから出られなかったので、パートナーの真理子さんに群馬県の実家まで行ってもらい直接伝えてもらいました。そのあとLINEのビデオ通話で「あくまでも平静を保ちながら」会話をしました。


この行動をとったワケ

人は「分からないことに不安を覚える」生き物です。

もし仮に、『入院初日』に慌てて伝えたとしたらどうでしょう。きっと両親は「どういう治療をするのか?どれくらい入院するのか?余命は大丈夫なのか?」などの質問を大量にするはずです。

でも『入院初日』の段階では僕も何も分からないため、「分からない」としか応えられません。すると両親は、更に不安な気持ちになっていたと思います。僕が親ならきっとそうなります。

それゆえ不安感を極力与えないためにも、想定される質問の応えはすべてもった状態で伝えるのが一番いいと判断しました。

また、伝える方法も電話ではなく、人から直接伝える方がいい気がしました。これは単に「対面の方が不安が和らぐから」です。

そして「冷静に」というのもポイントです。人は「共感」の生き物です。相手が泣いていれば自分も泣いてしまいます。だからこそ平静を保って「まあ大丈夫でしょ」くらいの感じで話すように努めました。

(この日は友人6名が入れ代わり立ち代わりでお見舞いに来てくれたので、気持ちにだいぶ余裕がありました。それが冷静さを保てた理由だと思います。みんな、ありがとう!)


最後に

僕はこの方法をとったことで、親の動揺をだいぶ少なくできた実感があります。その証拠に、がんであることを伝えた一週間後には、元気そうにアイス食べてます。

写真 2017-05-20 13 30 12

というわけで、医療従事者の方へお願いです。いろいろな都合があるとは思いますが、入院初日から連日のように「ご家族へは伝えましたか?」という質問をされるのは、ちょっとツライのでアレしてください。


おまけの話

実は宣告した日が「母の日」でした。GWは例の発熱で帰省できなかったため、「母の日」に帰ると約束していました。でも、いざ帰省したのは真理子さんのみ。その状況に違和感を覚えた両親は、すぐさま何かを悟ったそうです...さすが。


つづく...


質問募集中!

みなさまからの質問などにも答えていこうと思います!どんなことでもお気軽に聞いてください!


ストーリーの一覧

これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓


いただいたサポートはすべて、新しい塩分管理サービスの開発に使わせていただきます!