【白血病は突然に】 (第13話) 爆発した悔しさ
こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。
この記事は、「37歳起業家、がん宣告から社会復帰までの3年間の記録」の第13話となります。
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それでは、どうぞ!
爆発した悔しさ
チャンスが3日間しかないことを知った僕は、弱音を吐いている場合でないことを悟り、すぐさま本院へ向かうタクシーに乗り込みました。
しかし、タクシーの中でも謎の胸痛は僕を襲い続けます。あまりの容赦ない痛みに気が狂いそうになり、はっきり言ってエロいことなんて想像して射精できるような状態ではまったくありませんでした。
やっとの思いで本院へ到着し手続きを終えると、友人の「なおき」が駆けつけてくれました。真理子さんと事前に連絡をとって、わざわざ仕事を抜けて会いに来てくれたのです。
正直、朽ち果てた姿を友だちに見せることには抵抗がありましたが、すきま時間を縫ってまで来てくれたことに頭が下がる思いでした。本当にうれしかったです。(なおき、ありがとう!)
「おー、ういっす」みたいな感じでいつも通りの挨拶をしたあと、「診察まで時間があるから少し話そっか」となり、一度病院の外へ出ました。
都会のど真ん中にある病院のため緑豊かな公園などは近くになく、「せめて日の当たる場所で」との思いから、病院の入口横にある小さな駐車場で会話をはじめました。
「わざわざありがとう。」
「で、どんな感じなの?」
「まあ、、、よくはな...」
短い一文を言い終えるまもなく、僕の涙腺は一気に崩壊しました。
僕のことを昔からよく知っている友人を前にし、緊張の糸が プツン と切れたのかもしれません。
なぜか分からないのですが、「僕はこのまま死ぬかもしれない」という悔しさが急にこみ上げてきたのをよく覚えています。
「友人の前で泣くのだけはやめよう」と思っていたのですが、一番最初に号泣したのが、「友人の前」でした。
つづく...
この記事をサポーター目線で綴ると...
今回のストーリーを、僕からの視点ではなく、僕を見守ってくれているサポーター目線で綴った記事があります。もしよかったらご覧ください。
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