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【白血病は突然に】 <番外編> ナゼ患者は病院にイライラしてしまうのか?

こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。

この<番外編>では、僕が白血病の治療を通して得た気づきや情報などをまとめています。

(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)

それでは、どうぞ!


ナゼ患者は病院にイライラしてしまうのか?

僕の肌感覚なのですが、病院にイライラしている人ってかなり多い気がします。(ここでいう病院とは、病床数の多い病院とします)

たとえば、外来の場合は「受付してから薬をもらって帰るまでのムダな時間」にイライラし、入院の場合は「人として粗末に扱われること」にイラついているという感じです。

僕自身も入院中はストレスが溜まっていたし、同じフロアの患者さんと話していても「病院の愚痴」が出てくることはとても多かったです。

で、「なんでこんなに患者がイライラしてしまうのか」というのを真剣に考えてみたので、ひとつの意見として残しておこうと思います。


病院が提供しているものは何か?

病院が売っているもの、それは「医療行為」です。決して「医療サービス」ではありません。言うなれば病院は「からだの修理工場」です。ただただ、ベルトコンベアーの上を運ばれてくる患者を修理することが病院の仕事です。

しかしその一方で、患者は病院に対して「医療サービス」を期待しています。感覚的には、レストランに入ってホスピタリティ溢れるサービスを受けるのと同じイメージです。

この、病院で提供しているものと、患者が期待しているものの「ズレ」にこそ、患者がイライラしてしまう本質的な原因があるのかなと思っています。

(病院としては珍しく、「医療サービスの提供」を自負している亀田総合病院の方はこんな風に言っています。)

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引用元:カンブリア宮殿


病院が「医療サービス」を提供しない理由

ではなぜ、このサービス大国日本において、病院は「医療サービス」を提供しないのでしょうか。

それは、病院が競争環境にないからだと僕は考えています。もしも病院が競争環境にあれば、他の病院との差別化を考えなければならず、サービスレベルも自然と上がっていくはずです。

しかし今の日本の医療制度は、病院間の競争を促す仕組みにはなっていません。その理由は、競争を促した場合のデメリットの方が大きいと考ているからです。

デメリットが大きい以上、今後もしばらくは競争環境になることはなく、病院のサービスレベルが上がることもなさそうです。


病院との付き合い方

では、そんな病院とうまく付き合っていくために、患者はどうしたら良いのでしょうか。

それは「サービスを求めないこと」です。日本人である以上、心のどこかで無意識にサービスを求めてしまうかも知れませんが、そこはグッと堪えるといいのかなと思います。

きっと医療者側だって、もっとサービス精神旺盛にやっていきたいと思っているはずです。でも、どんなにやりたくても制度上できないのです。

ちょっと長くなりましたが、「病院に対してイライラしないために、患者側が認識を変えていく必要があるよね」というお話でした。


おわり


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