【白血病は突然に】 <番外編> 僕たちはきっと、ガンダムを操縦している
こんにちは、「根本雅祥(ねもとまさよし)」といいます。「ソルトコントロール」という方法を使って、塩分管理の支援サービスを提供しています。
この<番外編>では、僕が白血病の治療を通して得た気づきや情報などをまとめています。
(これまでに書いてきた記事はコチラで見られます↓)
それでは、どうぞ!
僕たちはきっと、ガンダムを操縦している
質問箱に「がんになったことを受け入れられたのはいつ頃ですか?」というものがあったので、僕なりの返答を書いてみたいと思います。
結論からいうと、僕はそもそも受け入れようとしていません。ですが、「頑なに病気である自分を認めない」ということでもないので、少し説明を加えたいと思います。
これは闘病における悟りのひとつなのですが、僕は入院した初期のころに「意識と身体を分けて考える」ということを始めました。
僕は「ガンダム理論」と言っているのですが、意識をもつアムロがガンダムという身体を操っているという考え方です。これでいくと闘病とは所詮、「ガンダムの修理に過ぎない」ということになります。
(がんになったのはアムロではなくガンダムなので、アムロはガンダムのメンテナンスに勤めればいいということです)
どこまでが自分の身体なのか
テクノロジーの進化によって、僕たちの身体は「生身と人工」が複雑に絡み合った不思議な空間になっています。
たとえば僕の場合、造血幹細胞はすべてドナーさんのものに変わってしまいました。その証拠に、血液型はO型からAB型に変わっています。また数年の内には人工股関節の手術をするため、身体の一部が金属になる予定です。
自分の身体だと思っていたものが、次々に置換されていく現実を目の当たりにすると、一体どこまでが自分の身体なのか分からなくなります。少なくとも僕には「自分の身体なんてないんじゃないか」とすら思えてしまいます。
(このことを突き詰めて考えると、ガンダム理論に達します)
最後に
「がんになったことを受け入れられたのはいつ頃ですか?」という質問だったのに、応えがだいぶ違う方向にいってしまいすいませんでした...「こんな考え方もあるよ」という程度に思ってもらえたらうれしいです。
これからも身体がつらいときがあるかもしれませんが、そんな時は「ガンダム理論」をちょっと思い出してみてください。ガンダムは修理が必要かもしれませんが、アムロは意外にも無傷かもしれません。
おわり
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