仮想世界と現実世界の融合で、脊椎脊髄治療の新たな可能性を切り拓く
3~4cmの小さな切開から治療する鍵穴頸椎手術
手術台の上、麻酔で眠った状態の男性がうつ伏せ状態でその時を待っていた。患者の疾患は頸椎症。脊髄が走る脊柱管などが狭窄して首や体感・手足に痛みやしびれが走る。QOLを著しく下げるばかりか放置すると寝たきりになりかねない厄介な病気だ。午後3時15分、成田渉医師執刀のミスト手術が始まった。成田医師の手術には全国から見学希望が絶えず、この日も見学者がモニターを見守っていた。
首の後ろの切開部を入念に消毒、体にシートをかぶせ、執刀