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ハワード・アッシュマン

ほぼ毎日と言って良い程
Disney+で何かしらを観ている。

ひと月くらい前 “最近追加された作品”の中に
『ハワード ーディズニー音楽に込めた物語ー』
という作品が入っていた。

「ディズニー」
「ハワード」
と言えば
“ハワード・アッシュマン”

これは絶対観たい作品!

「リトルマーメイド」を観た時から
「美女と野獣」を観た時から
「アラジン」を観た時から
ずっと気になっていた
“ハワード・アッシュマン”

ディズニールネサンスと言われる時代を築いたひとりだったのに、気がつくと、それ以降、音楽のところには、ハワードの名前は消え、一緒に制作していた“アラン・メンケン”だけが残るようになっていた。

“ハワード・アッシュマン”はどこいったの?
なんでアラン・メンケンだけになったんだろう?
サウンドトラックのクレジットを見て、ずっと気になって、残念に思っていた。

アラン・メンケンの作る音楽は本当に素晴らしいし、大好きなのだけど、

“ハワード・アッシュマン”
“アラン・メンケン”

この2人が作る歌詞と音楽の素晴らしさに惚れてしまっていた私には、ハワードのいない音楽を、寂しく思っていた。

ハワードの紡ぐ歌詞たちの
音ノリの良さは、もう抜群で
実際歌うと、めちゃくちゃ難しいんだけど
ハマった時の音と言葉の融合具合が最高!

なんでディズニー音楽から
ハワードが消えてしまったのか、
今まで、私は全く知らなかった。

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ずっと会いたいと思っていたハワードは、
エイズで亡くなっていた。

LGBTQにまだ理解が少なかった時代
HIV、エイズが”ゲイのガン”と言われてた時代

ディズニーと仕事をしていたハワードは
ディズニーの反応や
一緒に仕事している仲間の反応が怖くて

自分が病気だということ
ゲイだということを

ひた隠しにしたまま
秘密裏に治療しながら
あの名作たちを作っていたんだ、って

『リトルマーメイド』を作って
『美女と野獣』『アラジン』の完成を見ることなく
亡くなっていたなんて

ハワードがまだ生きていたら

あの後、一体どんな作品が生まれていたのか

見てみたかった

聴いてみたかった

Apple Musicでハワードを検索すると
『Howard Sings Ashman』
という作品があったので聴いてみた

それは、ハワードが作ってきた楽曲たちを
ハワード自身が歌ったもの

そこにある楽曲たちは
デモの状態だけど
あらゆる感情に満ち溢れていた

まずハワードの表現の引き出しの多さに驚く
この動画を見るまで知らなかったけれど
彼は役者もやっていた

だからこそのこの歌の表現力なのかもしれない

完成した楽曲たちが
ハワードのイメージ通りに作られていたことを
明確に感じることができる

「この曲の、この部分は、こうやって歌ってみて」

って、きっとハワードが指示したんだな、って。

今まで知らなかったハワードの人生を
少しだけ知ることができて嬉しい反面

やはり寂しさを感じずにはいられないけれど

彼が去った後も

きっと

アラン・メンケンも
ハワードと一緒に制作していた人たちも

ハワードの精神を引き継いで
作品を作り続けてる

そしてそれは今もきっと
ディズニー作品の中に流れ続けてる

だって

ディズニー作品には素晴らしい作品が溢れているから


そして今
Disney+で公開されているショート作品の中に
あらゆる人種
ディスアビリティの人
LGBTQを題材にした作品
そういった作品が増えてきている

ハワードは見ているだろうか

空の向こうから

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