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ミニチュア風写真を撮るならななめ45°がおすすめ

ななめ45°と言っても3人組ではない方のミニチュア風写真を撮るときの傾けるカメラの角度のお話です。

ミニチュア風写真を撮るとき傾けて撮るって書いてあるけど実際何度傾けて撮ったらいいのでしょうか?
答えは・・・カメラの傾きは何度で撮ってもOKなんです。

あなたもミニチュア¹を撮るときは好きな角度で撮ってますよね。
それと同じなんです。
同じミニチュアで少し撮る角度を変えてみた2枚をご覧ください。(写真1)

写真1

左が10度傾けて右が45度傾けて撮ったものです。
どちらもミニチュアと認識できますがもう少しじっくり観察してみましょう。

左の傾きが浅い方がボケが深くピントの合っている領域が小さいことが分かります。ピントが合っているところを赤色で塗りつぶしてみます。(写真2)

写真2 ピントが合っている領域の比較

左は櫓(建物)とトラックの一部と数本の木にピントが合っています。
右は建物や木々の広い帯状の範囲でピントがあっています。

このミニチュアの例からどちらがチルトシフトレンズを使って実物を撮ってミニチュア風に再現しやすいでしょうか?
答えは・・・右です。

右の場合はレンズのチルト角を浅めにしてカメラを45度に傾けて撮ればミニチュア風写真が簡単に撮れます。
しかし左のような場合はチルト角を深めにし細い帯上にピントを合わせかつ櫓(建物)にピントを合わせることはチルトシフトレンズではできません。実際に撮ると櫓の上の方がどうしてもボケてしまいます。

実際にミニチュア風写真を撮ったらこのようになります。(写真3)

写真3

どちらもミニチュアとは画角や撮影ポイントは異なりますが参考としてご覧ください。
左は櫓(建物)の上の方がボケ始めていますがその割に全体的にボケが少ないと感じます。右はミニチュア感を再現できていますね。

この例を考えてみてカメラの傾きを深くした方が簡単にミニチュア風写真が撮れることが分かります。

カメラの傾きとボケの強さの関係

カメラの傾きの角度とボケの強さを表にすると以下のようになります。

角度 浅い ↔ 深い
ボケ 大  ↔ 小

あれ?・・・カメラの傾きを45°よりも深くしたらもっと簡単にミニチュア風になるんじゃないかなと思いますよね。
45°よりも深く撮るとボケがどんどんなくなるのでミニチュアと本物との差が少なくなり脳が逆にミニチュアを本物だと認識し始めます。(写真4)

写真4

ミニチュアを撮った時のカメラの傾きとボケの感じが一番再現しやすくミニチュアっぽく見えるのが45°なんです。

ということでミニチュア風写真を撮るならななめ45°がおすすめです!


  1. ミニチュアもしくはジオラマを表す


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