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CSを語ろう~「大家さんのCS 」受け取り方はこちらの心しだい

こんなオバサンさんになりたい。

素敵なオバサン。

今年から仕事のための部屋を借りています。こちらのマンションの大家さんは上階にご夫婦で住んでいます。古希を過ぎたお年でしょう…奥様は朝晩、犬の散歩をしていて時折その姿をお見かけします。

こちらのマンションは、不動産会社の担当者の方も、住人の方も皆、一つの共通点があると感じます。

それは、とてもきちんとしている…ということ。

大家さんの求心力でしょうか。

だらしのないマンションは多くあります。ゴミ出しの問題や、共有部分の汚れや乱雑さ。家の外観というのはその家の住人そのもので、性格から生活スタイルまで、思いのほか色んな事を露呈してしまいます。

そのような点で、こちらのマンションはたいへんきちんとしているのです。

「環境で人は育つ」のか、
「類は友を呼ぶ」のか。

こちらのマンションの佇まいは、そんな大家さんそのものであり、そこに集う住人である…と思います。

<それを継続させることこそがCS>

マンションのエントランスでは手入れされた植木やお花が私たちを出迎えます。大家さんと居合わせれば「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と声を掛けられます。

綺麗に咲いた花を分けてくださったり、収穫した果物を分けてくださったり。

ある時、フリージアの花を買いに出ようとエントランスに降りると、大家さんがそこに咲くフリージアを分けてくださいました。ちょうど欲しかったとは告げませんでしたが、嬉しくて、フリージアの花言葉を調べたり…

翌日、再び大家さんに出くわしたので、さっそくフリージアの御礼と花言葉を披露したところ、興味をもってくださったので私もとても嬉しくなりました。

他愛のない会話で、ないならなくてもいいような内容かもしれないけれど、他愛のないことを話せることは楽しみであり喜びでありひと時の休息であるという日常を彩ることの一つのように思います。

忙しかったり、ストレスフルだったりして、感じることが難しい一瞬の彩かもしれません。

私はそんなふうに大家さんのことを感じています。けれど、きっと受け取り側の気持ちひとつ、心ひとつ、なのだとも思います。

受け取り側が、イライラしていたり、時間に追われていたり、精神的にも物理的にも余裕がなかったら、そんな気持ちの交流なんて面倒だ!と感じ、粗雑な態度になるでしょう。

おおらかで包容力を感じる好印象も、受け取り側しだいでは無味乾燥でしかないのでしょう。

小さなふれあいを大切にする大家さんは、ご自身の振る舞いを通して皆を引率しているように思います。

気持ちの良い振る舞いの交換。
心の交流。

大事なことと分かっていても、継続することは難しいこと。難しいからこそ尊いですね。

皆で育むことができる、その土台は大家さんが培ったものだと思うのです。

私は、交流の場があること、そしてそれを受け取れることに感謝する毎日です。ありがとうを伝えたいです。



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