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親離れできてない24歳女が家を自分で決めた話

賃貸の申し込みをしました

こんばんは,親離れできてない24歳女です.
今日は賃貸の申し込みをしてまた一つ経験値が上がったので,それを徒然なるままにしたためようと思います.


私からえんがわを奪わないで


昼,0時を回った頃.私は家の近くのスシローに母といた.
好きな寿司ネタをと聞かれると,迷いなくえんがわ.えんがわしか勝たん.
今日も今日とてえんがわを注文し,私は満足げに母と会話を楽しんでいた.

そして視界に入った,レーンに乗って私の元を目指し流れてくるえんがわ.それをワクワクと待つ私.ポケットで鳴った通知.たどり着いたえんがわ.再び鳴った通知.


通知……?


そう,そのとき,事件は起きた.
絶賛メンブレ真っ只中,激弱メンタルの私は,大好きなえんがわの味を奪われた.


『本日内見予定だったお部屋ですが……オーナー様に確認したところ,申し込みがすでに入ってしまったみたいです…』


えんがわは悪くない


スシローから帰ったら,私は賃貸の内見をする予定だったのだ.
1月中旬からとてもよくしてくださっている不動産屋さんのお姉さんに,今日はこれまでで一番気になってた部屋の内見をお願いしていた.
4件目の内見.「今日で決めちゃおっかなぁ〜^^」な気分で,前祝いえんがわを,まさに口にしたその瞬間だった.


ショックだった.
今思えば,なにがそこまで良かったのか分からないが,私はとにかくそこに住もうと,その部屋をサイトで見た2日前から決めていたのだ.ていうか,なぜかもうそこが私の家になると信じ込んでいた.(なんで?)

そりゃもうみんな家探しの時期だし,私が気に入った物件は他の人も気にいるってそりゃそうでしょって感じだけど.


落ち込んだッ!

えんがわの味が分からないなんて,初めてだった.

タイミングと,流れてくるもの

「またあの憂鬱な部屋探しか……」と意気消沈する私に,炙り生キングサーモンを頬張りながら母が一言.

「じゃあ,そこじゃなかったってことだわ」

母は昔から,「全てタイミング次第」と言うことが多かった.私もいつもそうだと思っていて,タイミングの合わない時は,もっと良いもの・もっと必要なものがやってくることの前触れだと信じていた.
でも,絶賛メンブレ中のため,それすら忘れていたのだ.(ここで気付く,また母に助けられてしまった)

「もっと良い部屋が巡ってくるはず」と思いを持って,お姉さんに連絡.
『ここと同じくらいの条件の物件がもしあれば教えてください』

すると,すぐに返事はきた.
そして……


親離れできてない24歳女,賃貸の申し込みをしました

とんとん拍子で午後が終わり,日が落ちる頃,
私は『審査に入ります!』の文字を画面上に見つめながら,安堵と寂しさで泣きじゃくっていた.

決めたのだ.
ついに,母がすぐそばにいない生活を始めるための家を,決めたのだ.

紹介してもらった部屋は,私がえんがわを食べる前まで住もうと思っていた部屋よりも広く,駅も近く,利便性も高そうなのに家賃がそれほど変わらない部屋だった.
しかも,彼氏もめちゃくちゃ近くっていうか,もはや半同棲になりそうな勢いで,そばにいられる物件.まさに話していた通り,「あの家」を逃したおかげでさらに良い物件が流れ着いてくれたのだ.
内見が終わって初期費用の説明を受けたならばもう,「エイイッ契約契約ゥ!!」で,決めてしまった.

申し込みも簡単に終わり(これは嘘,わかんないことだらけすぎてお姉さんに聞きまくった),後はお店の方が審査に回してくれるとなって,ようやく実感した.


……ママがいない家に引っ越すんだなぁ

決めちゃったなぁ.

自分で大きな決断をしたことって,これが初めてかもしれない.
受験も,進学も,親のお金だし,先生はたくさん手伝ってくれたし.何か不安があっても親が側にいて,一つ一つ丁寧に不安を解いてくれていた.

でも,今度こそは自分で決めてしまった.
自分で決めた家のこと,父も母も詳しいことなんてわからない.自分の不安を解くためには,自分で動くしかない.


新しい部屋.レイアウトをする楽しみがある.歩いて大きな駅に行き,都会を感じてみたい気持ちもある.彼氏と何気ない時間を,日々を共有する楽しみがある.

そして,たくさん不安がある.
それよりも,大きな寂しさが私を押しつぶそうとする.


楽しみ,不安,途方もない寂しさ

全部,今の私にしか感じられないものだ.今の私だから,感じられる感情だ.思う存分寂しいと声をあげて泣いて,不安に恐怖を感じて,そしてふと顔を出す楽しみに一息つく.
そんな時間を,たくさん泣きながら,今日も過ごせた.

親離れできてない24歳女.数日前に親から自立すると決めた.
今日はそのための,大きな一歩を踏み出せた日だったと思う.

母と彼氏から頑張ったねと言われて,涙が止まらない.あんまりにも情けなくて,「情けない」と心から思う,そんな感情を知った.また成長してしまった.

今日はたくさん成長できたな.
あ,また母のいない部屋での生活を思い描いて涙が出てきた.

でも,それでいいか.ここにいる間も泣きたくなったら泣いて,引越ししても,また新しい環境にきっと泣いて,その環境に慣れるまでたくさん泣いてしまうと思うけど.
ゆっくり少しずつ,誰かに依存しない,自立した人になれるように.自分の感情に責任をとれるような人間になれるように.

今日の経験値を少し誇りに思って,私はpixivのアプリを開こうと思う.
みなさん1週間お疲れ様でした.土日はゆっくりしましょうね.えんがわはすぐリベンジしてやる!
お読みいただきありがとうございました.


回転ずしのレーンと,巡ってくるタイミングを上手いこと掛けて書こうとしたけど無理だた


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