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親離れできてない事実に気がついた話

うれしい!たのしい!大好き!ばかりの人生だった


24歳,大学院生,女性.実家暮らし.
中学高校では生徒会長を務め,進学も地元の大学へ推薦で難なく入学した.4年学んだ後は,大学院で情報工学を専攻し,学生生活も順風満帆.

すぐになんでも話せる親友もでき,3年続いている恋人もいて,家族との関係も24年間良好.

先生方にも評価され,大企業の内定も得た.「あなたならできる」と言われた就活に成功したときは,そりゃもう自己肯定感もブチ上がった.

私の人生を振り返ると,自分で言うのもなんだが,「良い」人生なんだと思う.
そもそも,悩むことなんてなかった.辛いことも,苦しいと感じることもなかったのだ.
なんとなくやったら出来たことを褒められて,すごいと言われ,それを当然だと享受してさらに称賛を浴びようとするような(嫌な)奴だったけれど,それでも毎日は嬉しくて楽しいことで満ちていた.


しかし,今,私は人生で超絶大きな壁にぶつかっている.

これまでなにも恐れるものがなかった私,「なんだってェーー!!」って感じ.なぜなら…


「親離れ」できていない自分に気がついたのだ


正しく言えば,「母離れ」
24歳になって,自立に必要な心が備わっていないことに気がついた.


私のこれまでの人生の功績を全て振りかざしながら手にした内定は,日本のど真ん中みたいなところにあるデーーッケエ会社.
つまり,大田舎で育った私は,就職を機に上京することになった.

東京には,大学4年間を共にした親友もいる.
タメで同じく大学院生の彼氏も一緒に上京し,部屋こそ別で借りるが毎晩でも一緒にいられる距離に暮らす予定だ.仕事に慣れた頃に同棲することを見越している.
親友とは,内定が決まってからよく電話もするし,そっちに行ったらあそこに出かけよう……なんて,ワクワクした予定を作ることもできた.

何より,都会に行けば同人誌の即売会にも参加しやすい.


何も問題ないはずなのに.むしろ,これ以上ないくらい恵まれた環境だ.自信を持って,望んだはずの会社で社会人としてのチャレンジを始めれば良いのに.

家を決めようとすると,涙が止まらないのだ.

母が近くにいない場所で始まる新しい生活が不安で,苦しくて,母が近くにいない日々が想像できなくて.押しつぶされそうで,怖くて仕方なくなる.

で,泣く.

毎日母に相談をしている.彼氏にも,「迷わずついて来てよ」なんて,言わせてしまった.
それなのに,漠然とした不安が消えず,母と過ごすこの一日が今日も終わってしまうことに憂鬱になってしまう.


……おかしい

これが,24歳の思考か?


それで,気がついた.

買い物に行く時もママがいない,ご飯食べる時もママがいない,新しい面白いこと・料理の作り方・片付けの知恵を教えてくれるママもいない.ママがいないところで,自分で生きていける自信がない.


完ッッッ全に,依存である.

親離れが,できていないのだ.


これを書いている今も,どうすれば良いか分かっていない状態である.自覚したからといって,「オッケ👍そんなら自立しよ👍」っていう心持ちになるわけでもない.


ただ,このままでいいとも思っていない.


母も父も大切なことに変わりないが,大好きな彼と一緒に,一人の大人としての生活を楽しみたいと思っている.そうなりたいと,思っている.

この辛い今があって,自分がいかに恵まれているかにも気がついたし,涙が出るほど寂しく辛い夜を過ごすみんなの気持ちもようやく知ることができた.
友人に,彼氏に,寄り添えていたようでなにも分かっていなかった自分を知って,より親密な関係にもなれた.


ただ,まだ,上京への覚悟が固まったわけではない.
気がついたからといって,すぐに親離れできるというわけでも,どうやらなさそう.

ただ,親離れを出来ていない今の自分を責めるわけではなく,親離れを少しずつ出来るように,たくさん泣きながら,少しずつ自立できるための努力をゆる〜くここに綴っていきたいと思う.

あと,同人執筆活動をしている中でのアレコレとか,最近見つけた自分の生き方とか.

気が向いた時に,フラッと書けたらいいなーと思っているので,暖かく見届けてくれたらうれしい.

そんな感じで,今日はここでいったんやめさせてもらうわ.お読みいただきありがとうございました.

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