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素晴らしき80年代ジャンプ漫画の世界

 私はかつて、漫画好きの子供でした。他に娯楽の少ない時代でもありましたし、外で遊ぶにしても近所に住んでいる同世代の子供自体が数少なかったこともあり、学校にでも行けば誰かしら遊び相手が見つかったのかもしれませんが、道のりの長さを考えれば時間を気にせず遊んだり、ましてや一度帰ってからまた出かけるというわけにも行かなかったので。

 そんな状況で手軽な娯楽として漫画を読むということは、当時も今もそれほど珍しいことでもないでしょう。当時を思い出しながら、読んだ漫画の中でも今回は特に週刊少年ジャンプに掲載された漫画について書いていこうと思います。記憶の中にあるだけでもすべてを書ききることはもちろん不可能なので、1980年から1989年に連載が開始された作品、とします。ちなみに私が初めて読んだ週刊少年ジャンプは恥ずかしながら拾ったもので、「キン肉マン」の7人の悪魔超人編終盤、スプリングマンが本物と見分けがつかない超リアルな肉襦袢を身につけた謎の助っ人モンゴルマンのレッグラリアートで蹴り飛ばされて電流の流れるフェンスに激突する回でした。残念ながら「キン肉マン」の連載開始は1979年で、今回は対象外となってしまっています。

今回参考にさせていただいたWikipediaの「週刊少年ジャンプ連載作品の一覧」はこちら→


 まずは1980年、力王岩(りきおうがん)の息子が主人公のプロレス漫画、平松伸二さんの「リッキー台風(タイフーン)」に続いて目に付くのが、後にアニメ化もされ日本中にメガネっ子ブームを巻き起こした「Drスランプ」。言わずと知れた鳥山明さんの名作です。確かな技術力で描かれた緻密な(本編とは一切関係ない)扉絵などのメカも魅力でした。続いて奇人変人ばかりの学園ギャグ、新沢基栄さんの「3年奇面組」こちらも直接の続編である「ハイスクール!奇面組」と統合の上でアニメ化され、おニャン子クラブの歌うOP/ED曲も人気出ましたね。

 続いて1981年、日本のみならず世界中のサッカー少年に影響を与えた高橋陽一さんの「キャプテン翼」。オーバーヘッドキックを真似しようとして骨折、なんて話もたまに聞きました。北条司さんの、なんとこれがデビュー作「キャッツ♥アイ」詳細は割愛します。江口寿史さんの、ヒロイン?が男の娘という時代を先取りし過ぎた「ストップ!! ひばりくん!」27年越しの完結編、実は読んでないんですよね……平松伸二さんのバイオレンスアクション「ブラック・エンジェルズ」もこの年。「いんだよ 細けえ事は」

 1982年は車田正美さんの「風魔の小次郎」主に学ラン着た忍者が木刀で殴り合う話です。ちば拓さんのサッカーしないサッカー漫画「キックオフ」、前述の「ハイスクール!奇面組」開始もこの年。次原隆二さん「よろしくメカドック」。それまでのスーパーカーやモータースポーツを扱った漫画と異なり、市販車改造(チューニング)を扱った漫画。封鎖もしていない公道でレースした上に、TV中継までやっちゃうんだゼ!

 1983年、後にアニメ「TIGER & BUNNY」へとキャラクター原案として参加する桂正和さん「ウイングマン」こちらもアニメ化されました。後の「電影少女」「Is」へと続く美少女の系譜は既にここにあった。原哲夫さん(漫画) 武論尊さん(原作)の「北斗の拳」も人気でした。犬漫画といえばペットとの日常生活を描いたものを想像するでしょうが、高橋よしひろさんの「銀牙 -流れ星 銀-」は、なんと犬が日本全国を旅して熊を倒す仲間(当然、犬)を集める話。

 1984年にはまつもと泉さん、超能力だけど戦わない80年代を代表するラブコメ「きまぐれオレンジ☆ロード」。ご病気だそうで、早く良くなってください。ジョージ秋山さん「海人ゴンズイ」。ジャンプには合わなかったか。そしてこの年鳥山明さんの世界的ヒット作「ドラゴンボール」が連載開始。バトル一辺倒になってしまってからよりも、初期の冒険していた頃の方が好きというかたも多いのではないでしょうか。

 1985年、最近ドラマ化もされた北条司さん「シティハンター」連載開始。新宿駅の伝言板って、とっくに無いんですよね。(←なぜこんなことを書いたかわかったら年寄り。)えんどコイチさん「ついでにとんちんかん」も、この年。路線変更でバトル漫画化、格闘大会や引き伸ばしからの打ち切りと、ある意味でジャンプを象徴する作品、宮下あきらさん「魁!!男塾」。 ご本人はギャグのつもりで描いていたそうです。「死亡確認!」(←死んでない)

 1986年は車田正美さんの、ギリシャ神話と星座をモチーフにしたバトル漫画「聖闘士星矢(せいんとせいや)」が連載開始。アニメ化もされ人気となり、「鎧装着モノ」とでもいうべきジャンルができました。今泉伸二さんの「空のキャンパス」は、泣ける男子新体操漫画。

 1987年、荒木飛呂彦さん「ジョジョの奇妙な冒険」連載開始。まさかここまでになるとは。佐藤正さん「燃える!お兄さん」回収騒ぎもありました。

 1988年に連載開始されたのは、過剰な性的な描写が問題になったりして未だ完結していない萩原一至さん「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」。もう無理なんですかね?森田まさのりさん「ろくでなしBLUES」。ここまで来ると90年代の範疇かな。なってからの方が期間長いし。高校三年間を9年近くかけて描いたため、ファッションの変遷も面白い。江川達也さん「まじかる☆タルるートくん」は、小学生とは思えぬ女の子たちでしたねー。

 1989年、稲田浩司さん(漫画) 三条陸さん(原作)による「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」もちろんゲーム「ドラゴンクエスト」が元になっていますが、オリジナル要素も多く別物として楽しめます。桂正和さん「電影少女」。レンタルビデオ店を探し回りましたが、ピュアな心はワタクシ持っていなかったので見つけられませんでした。

 

 主にメジャー作品が中心なうえに駆け足になってしまってまだまだ語り足りない作品も多いのですが、キリがないのでこのあたりで。みなさんのお気に入りはどんな漫画でしたか?また、漫画に限らず #70年代的な #80年代的な #90年代的な  ノートをまだまだ募集中です。
かねきょさん https://note.mu/kanekyo12 が。

「70'sは遠くなりにけり」マガジン
https://note.mu/kanekyo12/m/m1bc721343e15
「古き良き80's」マガジン
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「90'sはノストラダムスとともに」マガジン

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#80年代的な


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