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ギャルゲーの皮をかぶったスポ根ゲーム「プリズムコート」

世間の流れを無視して、斜め上を攻める佐倉さん。

昔のブログを掘り起こしていると、めちゃめちゃ古いゲームを紹介してみようと思いまして。

というのはプレステで発売されていた「プリズムコート」という作品。

作っているのも富士通パソコンシステムズなんていうゲームハウスとしてはほぼ無名だし、富士通が片手間にやったやっつけギャルゲーという雰囲気がプンプンするんですよね。
まぁ、バレーボールが題材なんで、6人いる部員を育ててチームを育成するとともに、メンバーの誰かと仲良くなって告白されてめでたしめでたし!みたいな。プレステにはよくあった安直なギャルゲーに見えるんです。

同じようなスポーツもの+ギャルゲーは、当時は野球を題材にした「プリティリーグ」シリーズもありますが、あちらはほんとのギャルゲーでした(肝心の野球場面はう~ん。一番打者のセーフティバント・盗塁盗塁、二番のスクイズで楽々1点が定石ってどうよ?なんですが)

ですが「プリズムコート」の方はなかなか気合いが入っています。
攻略本がNTT出版から発売されているのですが、


この中で開発秘話で語られているところによると、開発時のプログラミングを行ったプログラマーがバレー経験があり、すごくこだわりを持ってこれでもか!という位に作り込んだ、というのがありまして、一応ゲーム内でもパラメータを上げていく育てゲーなんですが、そのパラメータと実際のゲームがメチャクチャわかりやすく育てられていくんですね。

一例ですと、バレーボールの場合、サーブを打つと、初期位置からフォーメーションに移動するというシーンはおなじみかと思いますが、育成が進んでいくとそこに移動して相手から返しに対する構えが速くなっていたり、時間差攻撃・フェイントやバックアタック(受ける時はそのフォロー)も目を見張るように成長していくので、ギャルゲーのはずなのに気合い入りすぎの試合シーンがかなり熱くなります。
さらに細かい演出としては、パラメータでは見えない「試合の流れ」などがありまして、たとえば相手に連続してポイントを取られると、テクニカルタイムアウトを取って流れを変える、と言った演出もあるので、試合中もキャラが動いているのをぼーっと見ているだけではないというところで、結構バレーボールゲームと勝利するために、研究しつくした記憶があります。

ちなみに余談ですが、私は、この作品で、セッター役・早苗の声優の演技が好きで、丹下桜さんのファンになりました。丹下桜がいう「あ・ん・ま・ん」という台詞が、一部で熱狂的に受けたと聞いております。(下の動画の9分目くらい)

https://www.nicovideo.jp/watch/sm31980810

あと余録ですが、この作品、プロデューサーの趣味満開で、ガンダムやエヴァを始め、アニメのパロディネタ満載という隠れた楽しみがあります。
プレイ動画もニコ動で「プリズムコート」タグがあったりしますので、お暇な方は是非~。

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