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「悩む」=「考える」ではない と意識してみた

安宅和人さんの『イシューからはじめよ』を読んでいました。
ビジネスや現実の問題への応用は、今の私には正直結びつく例を思いつけなかったけれど、前書きの「考えると悩むはまったく違う」という言葉は、私の現実にもばっちりと当てはまりました。

安宅さんによると
「悩む」=答えが出ない前提のもとに「考えるフリ」をすること
「考える」=答えが出る前提のもとに建設的に考えを組み立てること
とのこと

例えば、仕事のことで「悩む」のは……
「今の仕事イマイチだし、ほかの働き方を探してみたほうがいいのかな? この求人はどう? でも、条件の○○が良くないな。別のは? それは××が良くないか。でも、えり好みしすぎると見つからないかも。妥協も必要なのかもしれないな。でも、だったら今の仕事でいいかも。やっぱりもう少し考えてみてからにしよう」
という感じでしょうか? 
最初から「答えは出ない」と思っているから、あえて答えを出さないで終わる。

一方「考える」だったら?
「今の仕事イマイチだし、ほかの働き方探してみたほうがいいのかな? この求人はここがダメ、だったらこの部分が違う求人を探す? そういう求人はこういう経験が必要なのか。じゃあ、その経験のためには今の仕事で○○をするか、それができる別の仕事に移るか、だな。まずは今の仕事でどこまで○○をできるのか、××さんに聞いてみようか」
という感じ?
最初から「答えを出す」前提だから、なんらかの答えにたどり着こうとする。

いつもぐるぐる考えていて(いや、悩んでいて……)、結局何も決めないことを選びがちな私にとっては耳が痛すぎる言葉でした。
そもそも考える(悩む)ときに「答えを出す」(解決策を出す・何をするか決める)という前提で考え始めるなんて、思ったこともなかった。
無駄に悩むことがない人は、きっとこういうことを意識もせずに最初からしているのでしょうね。私の周りにもそういう人たちがいます。
でも、悩みがち・ぐるぐるして終わりがちな人は

①「悩むと考えるは違う」と知っておく
②「今自分はどっちをしてる?」と意識してみる
③「答えを出す」という前提で、考え始める

というのを意識すると、少し効果があるかもしれません。
すぐに行動がとれなくても、行動に向かおうという気持ちが芽生えます。

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