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Go to "Book" Travel!!

さて、すっかり滞ってしまいましたが(もう定型句ですね)、久々の更新です。そして、久々の「さるうさぎブックス」活動再開です。

毎年、年半ばから後半に活動が集中していたさるうさぎブックスですが、2020年は、3月のイベントにお誘いいただき、「よし、今年は早期からがんばろう」と楽しみにしておりました。ところが、ご承知のとおり新型コロナの影響でイベントは流れてしまい、春先に企画しようと思っていた屋外での朗読イベントなども考えられなくなってしまいました。

生活においても仕事においても、変化や確かならぬことが次々と訪れて、特にしんどさを感じたわけではなかったけれど、それでもたぶんいろいろな面で余裕、余白がなかったのだなと思います。

なにしろ、なかなか本が読めなくなってしまったのです。仕事などで必要なものはなんとか読めましたが、仕事や家事を終えた夜、あるいは休日のちょっとした時間、どうにも本が進まない。主に4〜6月頃、これはちょっと苦しい時間でした。でも、漫画はなんとか読むことができて、大いに助けられもしました。

そんな状態でしたから、書くほうはもっと手につかない。いつもながらの怠惰はもちろんありますが、でもそれだけではなくて、いくつかはテーマを考えて、本を選んで書き始めてみたものの、現実の状況との温度差がどうにも埋められず、結局そのままになってしまいました。

それでも、7月頃から徐々に本に心が向いてきて、読めるようになってきました。いい本や、いい本屋さんに出会えたことも大きかったと思います。

ちょうどそんなタイミングで、私が住むエリアにある池上の街で、新しい本屋さんのプロジェクトが動き始めているという情報を知ったのです。

それが「Book Studio」。日蓮ゆかりの池上本門寺の総門からすぐ近く、呑川沿いの心地よい空間にあるまちに開かれたギャラリー&イベントスペース「ノミガワスタジオ」が取り組むプロジェクトで、30×30の小さな棚が集まってつくる本屋です。吉祥寺の「ブックマンション」をご存知の方も多いかと思いますが、その“暖簾分け”と言えるでしょう(主催者は、ブックマンションの中西さんのところで、ガッツリ研修を受けてきているそうです)。

主催者の一人、堤方4306のアベさんとは知り合いだったこともあり、そこからはトントン拍子で話が進み、一棚出店させていただくことになり、1ヶ月ほどで今日のオープン日を迎えました。

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これまで「さるうさぎブックス」は、主に一日だけの本のイベントに出店してきましたが、今度の試みは常設(オープンは原則、金・土の週2日)で、また開店時にお店にいない日も多くなります。「お客さんと話をしながら本を売る、本から本へとつなぐ」というスタイルがベースでしたが、この場に合った新しいかたちを探していこうと思います。

ただ、「テーマを設けて本を並べる」という基本スタイルは、ここでも続けていきます。

ということで、さるうさぎブックス・池上Book Studio店、最初のテーマは Go to "Book" Travel!!

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コロナ禍の今、旅心を持て余している方はたくさんいらっしゃいますよね(私自身もそうです)。どこからか “Go to……” なんて言われるけれど、いろいろなことを考えてしまうと、そうそう容易には行けないじゃないですか。

そんなとき、本はとっても貴重な存在。

すぐ手に届くところにあって、どんなところにでも私たちの心を連れていってくれます。時には、現実の世界よりも遠く、遠くに。

ということで、池上の小さな本棚をきっかけに、広い世界に旅に出ましょう!

まだはっきりとは決めておりませんが、1〜2ヶ月、同じテーマで棚をつくって、棚にあるもの・ないもの取り混ぜて、おすすめの本の紹介などもしていきたいと思います。

お店にいらしていただける方も、そうでない方も、ぜひ一緒に、本の旅を楽しんでいきましょう!

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