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94歳母、まさかの「V字回復」~この先を考える「アラ還娘」の私

9月7日、母が「コロナ陽性」になり、その後、私も発熱、2週間以上床に伏し、「味覚・臭覚異常」も経験し、だいぶ回復してきた。

ところが、回復が思いのほか、遅くて、自分自身が一番、困惑している。

そんな私を横目に、母は、すっかり元気になった。

コロナ前より、なんだか元気な気がする。

何故だ~!!!


昨年、次女の「嫁ぎ先のおばあちゃん」が、コロナになり、コロナは克服したけれど、その後、「誤飲性肺炎」でお亡くなりになった。母と同じぐらいの年齢だった。

さらに、今年に入ってから、その次女の「義母方のおばあちゃん」も、亡くなった。母よりも少し年下だった。
家の中で転んで、骨折し、手術は成功したものの、快方とはならず、寝たきりになり、その後、衰弱し、ご逝去された。

そんなことがあって、娘からは、「おばあちゃんは、高齢者だから、気を付けないとダメだよ!」な~んて言われていたけれど、母のことより、自分の体調の方が、思い通りにならない。

それに比べたら、母は、元気だ。


◆「骨密度」が高い母は、転んでも大丈夫!


母は、数か月前、2回も床に倒れた。

確かに、私ひとりで、起こすことは大変だったけれど、さすが「骨密度130%」という検査結果を出しただけあって、母は、なんともなかった。

それでも、家でテレビもつけずに「ボ~」っとしていることも多く、
こんな記事を以前、書いた。
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いったい、コロナ感染した母の中で、何があったのかは、わからないけれど・・・以前より元気なのだ。


9月の最後の週、「ショートスティ」の予約が取れたので、母には、行ってもらった。


1週間後、覇気(はき)のある声で、「ショートスティ」から戻ってきた母に、

「思っているより、私、回復していないからね!」

私は即、言った。

私が、病床に伏している間、食事の支度も十分に出来ず、自宅では「冷凍食品」で乗り切っていたけれど、「ショートティ」では、しっかり食事も食べ、すっかり元気な母。

一方、私は、家事は、どうにか出来る様になり、外にも出る様になったけれど、喋ると息が切れる~、そんな体調だった。



◆ますます元気な母!!



「ショートスティ」それから戻った数日後、季節も良くなってきて、お天気も良かったある日、

「お腹がすいたから、何か買ってくるわ~」

そう言うと母は、近所のスーパー(自宅から60mぐらい)に、杖を持って、ヨロヨロと出て行った。

最後に、「買い物」に出たのが、いつだったか、忘れるぐらい、久しぶりの「買い物」だ。

母の歩きは、ノロノロだから、私だったら10分でできる「買い物」を、40分ぐらい掛けて、母は戻ってきた。
それでも、自分のお気に入りの「おやつ」を、ちゃんと買ってきた。

母のこんな「V字回復」を見ていると、

「この人、100歳までいくな~」と私は確信した。

先日、「デーサービス」お友達から、「なんか、元気になるらしいのよ~この石…」と言って、ピンクの「パワーストーン」を貰ってきた。

石のパワーだろうか・・・

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母が貰ってきた「石」
私の部屋に置くべきかもしれない!



母が、元気であることは「有難いこと」であり、そのお陰で「介護」と呼べるほどの事を、私は、しないで済んでいる。

しかし、(もっと大変な介護をされている方には、本当に申し訳ないけれど)あと6年も、この生活が続くのは、正直、私がもたない…

「入浴介助」は、毎日ではないにしても、母の「夕食時」は、どうしても在宅していないとダメなのだ。
「反応」も悪くなり、「話」も伝わっているのかどうかわからない、そんな母を相手にするのは、本当に「エネルギー」を削がれる。

私が一緒に住んでいることで、「家事」をやってくれる「ヘルパーさんは、入れられない」と、ケアマネさんから言われている。



◆この先を考える~そして「覚悟」


そろそろ私が、「限界かも~」と思っていた時、「マクドナルド」で働いている90歳の女性の方のニュースを観た。

すごいな~

この年齢でも、「身体」を動かして、ちゃんと働いて「お給料」貰っているんだ~と思うと「尊敬」しかない。

この本田さんは、大学の「清掃員」の仕事を定年退職後、67歳から「マクドナルド」で働いている。

本田さんの姿を観て、今なら、私も、まだ間に合うかもしれない!

今こそ、決断しないと!

本田さんの様には、出来なくても、

少しでも近づける様にがんばろ~!

そんな気持ちになった。


仮に母が、このまま元気だとしても、「同居」を前提に、自分の今後を考えると、どうしても「限界」がある。

母との「同居生活」の中で、私が、「自分のため」に「力」を注ぐことには限界がある。

私は、やっぱり出来ない・・

私が「選んだ人生」を、全否定してきた母と一緒にいて、「自分の人生」を完結することが、出来るのだろうか・・・

そんなふうに私の「インナーチャイルド」が、語り掛けてくる。

母と向き合う「私」は、私自身のほんの一部でしかないのだ。

今回、コロナになって、母が、もう少し弱ってくれたら、違う事を思ったけれど、医者もビックリ、まさかの「V字回復」!!

定期の「訪問診療」にいらした「先生」が、母の回復ぶりに、本当に驚いていた。

母は、なかなかシブトイ!

このままだと、私の方が、先に、「ご昇天」になるかもしれない。

ならば、今から、残された人生、好きなようにやって行くしかない!

親子でも、距離は必要なのだ。

「お金」のことは、確かに心配だけれど、母が亡くなってから、「自分の今後」を考えたら、私の「生活」も「人生」も、もっと回らなくなる。

今回「高熱」と「のどの痛み」に苦しんだのは、「自分のこれから」をじっくり考え、それを受け止める「覚悟」をするための「タイミング」だったのかもしれない。

動けず、床に伏すしかない中で、この数年を思い巡らした。

自分自身の「潜在意識」と向き合う「タイミング」を得て、

最近「考えなかった事」を考え、

「緩やかな回復」と共に「覚悟」をしていく私なのだ・・・


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