見出し画像

「母の刺繍展」を本気で考える!「答え合わせ」をする場所~

半世紀以上、ヨーロッパ刺繍をやってきた現在92歳の「母の刺繍作品」について、私は、noteに記事を書いている。インスタでもその作品を掲載している。

飾る場所が無くて、現在、自宅とトランクルームに箱に入れて保管してある「母の作品をどうしたらイイのか」そんな記事も書いた。

⇑この記事の中で「サブスクを考えている」と書いたのだけれど、いろいろ考えてみて、ちょっと違うかな~と思った。私は、刺繍作品の醍醐味は、「どんなふうに刺してあるか」だと思う。だから、ただ何となく観るというよりも、どんなふうに刺されているのか、使われているステッチとか、作品を近くで、よーく観て欲しい。

「92歳の母の『不確かな記憶力』を知るの記事にコメントをくれた敬子さんが、「お母様の作品の個展をされてみてはどうでしょうか?」と書いてくださった。彼女からのさりげない励ましの言葉に、私は、肩の力が抜けた感じがした。

そうか~「私ひとりでも出来る範囲で、やったらイイんだ~」、構えて考えるのをやめた。「一人でも運べる大きさの作品だけ」「自宅からタクシーでも行かれる場所」で「短い期間の展示なら」出来るかも~ だんだんそんな気持ちになった。

そして私は、今、「母の刺繍展」を本気で考えだしている。

私の気持ちに、エンジンが、かかってきた!

そして、もう一つ「やってみよう」と具体的なアイディアをくれたのが、今年、noteで開催されたオンラインイベントでの鳥羽周作さんと龍崎翔子さんのセッションだった。

このセッションんの中で、オンラインが主流となている昨今、「実店舗の必要性」について、尋ねられたお二方の発言が、大変印象的だった。

「実店舗の必要性」とは、「その通りだったという経験」「そこでしか得られない価値」があり、「リアル空間でないとできない事」つまり「普段とは違う世界観への突入する空間」であり、そこには普遍的価値があるというお話を「ウンウン」とうなずきながら、熱心に聴かせて頂いた。

さらに、
noteの記事は「説明書」の様なもので、「事前に記事を読んでから来店した方たちは、記事の内容が本当だったのかを確認している」つまり「答え合わせ」をするためにお店に来ている、だから、生活様式が変わっても、「実店舗は必要だ」というレストランオーナーの鳥羽さんのお話は、「なるほど~」と感心してしまった。

若いお二人のお話は、還暦ばあばの私にとって、ものすごく腑に落ち、参考になった。「SNS社会」だからこその「リアルが持つ価値」という考え方を知り、「母の刺繍展の意義」みたいなことを、自分なりに見つけた私に、エンジンがかかった!

20年以上前だけど、国際NGO の事務局で、セミナーやシンポジウム、会議などの企画運営をやっていた頃を思い出した。初めてセミナー準備をした時、大した規模のものでは無かったのに、不慣れで、ものすごく疲れた事を思い出した。「展示会」というのは、私にとって初めてのイベントになる。最初は、てんやわんやで、疲れるんだろうな~そんなことを思っている。

この頃(1990年代)は、インターネットはあったけれど、開催広報の主な手段は、新聞掲載や出版物だったように思う。私はまだまだ、SNSを熟知していない。noteの機能もよくわかっていない。でも、今回、このお二方のアドバイスを自分なりに試して、SNSを活用し、まずはやってみよう!と思っている。

「答え合わせの場所」をつくろう!

私が日頃、noteに書いたり、インスタで紹介している母の作品が、実際どのようなものなのかを「実物」を是非とも「確認」できる場所をつくりたい、そんな思いだ。写真と実物が、「想像していたものとは違うのか、同じだったか」その「答え合わせ」をしに来て欲しい。

実際に「刺繍をやらない私」が言うのは、説得力に欠けるかもしれないけれど、母の創作活動をみてきて感じるのは、「刺繍の奥深さ」だ。それを分かち合えたらうれしい。

色々考えているけれど、大きいことは出来ないけれど、まずはやってみる。刺繍に関係なく、しばらく会っていない友人とか、来てくれたら「会えて、うれしいな~」ぐらいに思っている。

母に、「もし「刺繍展」やったら、ギャラリーまで来たい?」と尋ねると「行く」と答えた。「じゃあ~車いすは、会場に置いておくわよ~」と私は答えた。来る気満々なんだ~!

ずいぶん前から、母は「個展をやりたい」と言っていた。人任せな母は、そう言っていれば、「誰かが、そのうち、やってくれるかも~」的に、自分じゃあホントは、やる気も無いくせに~と私は、思ってきた。

父が亡くなってから、いったん「お休み」ていた年賀状を、母は、復活させた。50枚の年賀状の宛名書きを、90歳を過ぎても自分でやっている。そのハガキに、「春に、私の個展を予定しています~」とか書くんだろうなぁ~きっと…。


#もしも叶うなら

よろしければサポートお願いします! 頂いたサポートは、「刺繍図書館」と「浪江・子どもプロジェクト」の運営に使わせて頂きます! サポート頂けたら、大変助かります。