「今のピアノ」に「申し訳ない~」と思っている事 m(__)m
3歳から、ピアノをやってきた私が、50年連れ添った黒の「アップライトピアノ」を手放してから、もうすぐ10年が経つ。
その後、友人からピアノを譲り受け、現在、私の部屋には、木目の「アップライトピアノ」が置かれている。
私の「ピアノライフ」が、再び始まって、2年が経った。
「ピアノライフ」が始まったと言っても、レッスンに行っている訳では無く、ただ、弾いているだけですが・・・
自宅にピアノがある「有難さ」を、痛感しながら、日々を過ごしている。
だけれど・・・申し訳ないけれど・・・
私は、どうしても、今のピアノの「音色」に慣れない。
おそらく、今、部屋に置いているピアノの方が、私が子どもの時から使っていた「あのピアノ」より、製造年代も新しいし、グレードも良いのだと思う。
しかし、どうしても、以前、持っていたピアノの「音」を、求めてしまう。
なんか、違和感がある。
今のピアノの「音」は、とても繊細で、響く音なのだ。
普通に聞いたら「綺麗な音」なのだと思う。
以前のピアノは、もう少し太い感じの「音」だった。
「その音」の方が、家の中で聞くのに、私には、しっくりくる。
「その音」に慣れているせいか、今のピアノで弾いていると、音が細くて、自分がどの「高さ」で弾いているのか、混乱する時がある。
自分が憶えている「音の高さ」より、高く感じてしまう・・・
例えば、ト音記号の「ド」(一点ハ)の音が、1オクターブ高く聞こえるのだ。
自分が、どの「高さ」を弾いているのか、分からなくなり、ピアノの真ん中にある「鍵穴」で、確認しないと、自分の感覚では、「音の高さ」が、分からなくなるという現象が起こるのだ。
「ハノン」は、音階だから、音は、順番に上がったり、下がったりするのに、目で追っている「音符」と、耳に入ってくる「音の高さ」に違和感を感じ、一瞬、頭の中に「あれ・・」と「間」ができて、鍵盤を見て、「あってるよね~」って確認している時がある。
今まで、こんなこと、なかったのに~
やっぱり「あのピアノ」とは、全然、違うんだ~
と思うのだ。
その度に、「あのピアノ」は、今、どうしているのだろ・・・と思っている自分がいる。
いつまでも、「行方不明の家族」の事を思っているようにね・・・
けれど、今の「私のパートナー」は、「このピアノ」なのだ・・・
「調律で、どうにかならないのかな~」と思う自分に、
それって、「このピアノ」に失礼だよね!っと、
自分の中で、言い返している。
「このピアノ」は、こういう音色のピアノなのだ。
わかっているよ。
「ご縁」があって、「このピアノ」が、私の元に来たのだ。
「元カレ」が忘れられないみたいな感じで・・・ごめんね~
けれど、あなたがいるから、
いつでもピアノが弾けて、私は幸せなんです!
本当だからね!