「命の値段」を考えたら猫が家族になった話
来る22日、我が家では新しい家族を迎えた。
猫好きが多いライター仲間のみなさまにも温かく迎えていただいた。
「ラガマフィン」という、私はあまり知らなかった品種。
今のところ、多分私ではなく上の娘になついているので、早く受け入れてほしい。
パパだって遊びたいの。
名前は「さんご」になった。
さんごとの出会いはペットショップ。
娘たちが熱心に眺めていた猫が、さんごだった。
6ヶ月の割には大きな体をしており、なかなか驚いたが、さらに驚いたのはその金額。
定価の半額程度になっていた。
後でわかったことだが、ペットショップに来た当時は人気も相まって非常に高額だったらしく、結果買い手がつかなかったのだとか。
さんごはいわゆる「売れ残り」だった。
家猫需要で猫の飼い主が増えた一方で、保護猫に対する意識が高まった。
反面、ペットショップの猫たちは売れなくなって、さんごのような状態になったのではないかとも考えている。
実際には保護猫を迎えることのほうが大変なのだそうだが、「かわいそう」「生体にお金がかからない」など、いろんな理由をつけて保護猫を選ぶ人が多いらしい。
さんごのように、ブリーダーが育ててきた猫は、あまり見向き去れなくなったのかもしれない。
「命の値段」の決め方は残酷である。
私は、さんごの綺麗さももちろんだが、最初に会ったときの「連れてってくれていいんやで?」の視線で家に迎えることにした。
多分、我が家を選んでくれたような気がする。
もちろん、金額だけではなく、こちら側も「このこと暮らしたい」と思ったから迎えた。
猫嫌いの妻が「あの子は迎えてあげたい」と言ったのには心底びっくりした。
対応してくれた定員さんは「長いこと待った甲斐があったね」と送り出してくれる。
さんご、もっと幸せにしたるからね。
さんごを家に迎えてわかったことがある。
それは、異常なほど人馴れしていることだ。
ペットショップでの生活が半年以上もあったせいか、それとも性格もあるのか、まったくもって緊張感がなかった。
店員さんからは「初日はトイレでうずくまっているかもしれない」と言われたものの、何のことはない、元気に娘たちと戯れている。
ご飯も完食。
文字通り「猫を被る」こともなく、これを書いている間も私の足元をうろうろしている。
とりあえずはケージにさんごの生活環境を整えたが、慣れてきたら家中を歩かせようかとも思う。
今日から改めて猫のいる暮らしが始まる。
さんごはいうなれば末っ子。
血統書を確認して驚いたが、さんご自身も本当の3姉妹だった。
うちにも長女・次女が(種族は違うが)いる。
改めて、みんさん家の3姉妹になった。
命の値段から考えさせられたことから始まった奇妙な縁。
さんごを、これからもよろしくお願いします。
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