200年企業を目指す会社のパートナーになって見えた「自社のこと」
先日の出張でかかわったとある写真館。
その写真館は創業94年を迎える、写真館としては異例の老舗企業でした。
関わったのは、先代社長である88歳のお父さんと当代の社長のお二人。
どちらも長い歴史の一部を作ってきた自負のある、素晴らしいお話を聞かせていただく機会をいただきました。
クリエイティブに関するお話を延々させていただきまして、当代からこんな一言が。
「久保田さん、僕この会社を200年残したいのよ。100年は通過点だし、僕が頑張れば必ず達成できる。でも、僕はその先を目指したい。だから手を組んでほしい。」
先代も同じ意見だったようで、まるで子どもや孫を見るかのような目で私を見ていただきました。
創業から1年も経過していない弊社。決して順風満帆な経営状況とは言えません。
しかしながら、このような老舗企業との関わりができて認めてもらえた以上、それに応えていきたいと考えるようになりました。
一番のネックは、弊社は継がせる気がなかったことでしょうか。
法人とは言え一人親方に過ぎない弊社は、子どもや別の人に継がせることを想定せずに設立した経緯がありました。
もちろん最初からそんなことを考えていた会社ばかりではないでしょうが、我が家は娘2人であり、ハナから継がせるなんて意識がなかったのです。
だから妻にも「俺が死んだら清算してくれ」と伝えていました。
ところがどっこい、相手が200年を目指すから付き合ってくれと言われたら、そんなワガママも言ってられません。
ここには(文字数やらの関係で)書けないような想いでつながった側面もあり、おいそれと会社をたたむわけにはいかなくなったわけです。
相手が200年を目指すということは、初代の私の段階で弊社を100年企業にする目標を立てるということ。
これは大仕事になりそうです。
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