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ド素人からプロの作曲家へ-めちゃやさしい音楽理論:1「scale(音階)」について

初めに

こんにちはこんばんは。

浪速のミュージシャン・ボイストレーナーのジウコトモニタです。

音楽業界で仕事をしてはや20年、ボイストレーナーとしても15年、長年の膨大な仕事量の中で培ってきたノウハウを、世の中に恩返しするつもりで還元していきたいと思い、記事を書いていくことにしました。

さて今回は音楽理論について。

「音楽理論」と聞くと、“難しい”、“楽器の知識がないと理解できない”、“プロの音楽家になる人が勉強するもの”的な、何やら敷居の高いイメージを持たれる方も多いかと思います。

が、全くそんなことはなく、実は誰しもが持っている“なんとなく気持ちいい音”、“なんか落ち着かない音”という感覚に、名前を付けたヤツがいる、というだけのものです。

そしてこれが意外とボイストレーニングにも役に立つんです。

楽器をされないシンガーの方も、知っておくだけで発声練習のクオリティが上がったり、あるいはバンドと合わせる時なんかにもとても役に立つので、是非知っておいてもらいたいです。(ただ、このシリーズが進むに連れて作曲に必要なスキルになってくるので、シンガーの方には最初の方だけでいいのかも知れませんが・・・)


scale(音階)とは?

では第一回は「scale(音階)」について。

文字通り、「音」の「階段」です。スタートの音から、どのような段差で階段を作っていくか、というのがscaleです(世界標準に合わせて今後は英語表記で説明していきます)

みなさんよくご存じなのが「ドレミファソラシド」ですね。

ちなみに、これはイタリア語。「Do Re Mi・・・」と表記します。

日本語では「はにほへといろは」です。

そして英語では「CDEFGABC」と表記します。

※「??何故“A”からではなく、“C”からなの?何故“は”からなの?」という点については有料記事の方でより詳しくご紹介させていただきます。

で、この「CDE・・・」にはある規則があります。

こちらの画像を見ていただきましょう・

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こちらはとても簡単なピアノの画像です。白い部分を白鍵、黒い部分を黒鍵、と言います。

下の白鍵だけを弾くと、左から「C・D・E・F・G・A・B」と並んでいます(画像はシまでですが、そのまた右隣がCになります。これを1オクターブ、と言います)。

見ていただくと分かるかと思いますが、CとDの間、DとEの間に黒鍵があります(これをC#またはD♭、D#またはE♭と言います。#と♭の違いについては後々・・・)。

そしてEとFの間には黒鍵がありません。ここには写っていませんが、Bとその次のCの間にも黒鍵はありません。

この黒鍵を挟む音程(interval。よく“ピッチ”と言いますが、pitchは音高)、白鍵黒鍵合わせて二つ進む音程を全音程と言います。

一方、E~F、B~Cのような、黒鍵がない、鍵盤を一つしか進まない音程を半音程と言います。

つまり、この「C・D・E・F・G・A・B・C」というscale(音階)は、C→D=全音程、D→E=全音程、E→F=半音程、F→G=全音程、G→A=全音程、A→B=全音程、B→C=半音程、という階段になります。

文字の羅列だとややこしいので・・・

E→F、B→Cが半音程、それ以外が全音程。

つまり、

全→全→半→全→全→全→半、で1オクターブ

これを、major scale(長音階)と言います。

大事なのでもう一度言います。

major scaleは、全・全・半・全・全・全・半、という階段のscaleです。

ちなみにギターだと、1フレットが半音程です。


発声練習にも役立つ?

これは、発声練習、ボイストレーニングにも役立ちます。当然音程の取り方という面ですね。

ただピアノ音源に合わせて声を出すだけだと、音感は身に付きません。

できればアカペラで発声をし、例えば「ドレミファソファミレドー(CDEFGFEDC-)」というscaleを練習する時に、全音程と半音程の感覚をしっかりと意識して発声するだけで、音感は格段に上がります。

また、その音程差を、どのようにして発声していくのか、という発声の技術の向上にも繋がります。

ピアノに合わせるとどうしてもピアノに合わせようとして喉で微調整をし、喉歌いになってしまいます。

アカペラで、「どう発声すれば次の音に上がれるか(または下がれるか)」を、体で工夫しないといけなくなるので、発声はより安定するという訳です。


作曲の理論にとっても基礎の基礎

もちろん、これから作曲を始めようという方にとっても、とても重要な基礎の基礎の部分です。

ここからメロディーをどう組み立てるのか、盛り上げるメロディーを作るには、といった話もしていきたいと思っていますので、是非しっかり押さえておいてください。

もちろん、楽器ができなくても作曲はできます。また、シンガーソングライターの方にとっては、自分の一番魅力的な声をアピールするために「key(調)」の設定が重要になってきます。そのためにこのscaleは必須となります。念仏のように「全・全・半・全・全・全・半・・・」と唱えましょう。


最後に

さらにここからもっと詳しいスケールの解説(クロマチックスケール、マイナースケール)、上に書いた「何故Cからなの?」というお話など、少々マニアックな内容ついては別記事(一部有料)にて解説させていただいております。

[ジウコの(裏)音楽理論:1「スケールを掘り下げ]

シンガー志望の方、プロの作曲家、シンガーソングライター志望の方、そうでなくても、作詞作曲をしてみたい方は是非ご覧ください。

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