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セレッソ大阪 2023シーズン振り返り


1.チーム成績

2023 9位 勝点49 15勝 4分 15敗 得点39 失点34
2022 5位 勝点51 13勝 12分 9敗 得点46 失点40
まずは、チーム成績です。
2022シースンと比較して、
順位は四つダウン、勝点は△2。
勝数はアップ。
引分けが減って負数がアップ。
全体的に上積みができずビルド&クラッシュを繰り返したシーズンだったといえるでしょう。

2.2023シーズンのチーム目標とその結果

2023年1月8日のキックオフデーチームセッションの時に掲げられたチーム目標とその結果について確認したいと思います。

チーム目標
・リーグ戦3位以内
結果:9位。
目標未達の上に2022シーズンの5位からも後退。

・勝点60≧ 得点50≧ 失点34≦ 
結果:勝点49 得点39 失点34
勝点、得点は目標から大きく乖離。
しかも得点は、2022シーズンの46から△7。
得点力不足がより深刻になりました。
失点は目標を達成。
 
・カップ戦タイトル獲得
ルヴァンカップ:グループステージ4位 敗退
天皇杯:4回戦敗退
いずれも目標未達。2022シーズンの結果に及びませんでした。

上記目標を達成するために
・終盤の失点を減らす
76分以降の失点は10と2022シーズンの21から大幅に改善。
しかしこの時間帯での失点が一番多いのには変わりはありません。

・ゲームコントロールの改善、 敵陣でのボール保持率を上げる
Football Labのデータより2022シーズンと比較してみます。

2023シーズン
2022シーズン
2023シーズン
2022シーズン

敵陣ポゼッション指数は向上、しかしシュート率が低下。 
自陣ポゼッション指数は増加、シュート率は変わらず。 
ボールを保持してゲームをコントロールしようと試みましたが、 その反面ゴール数と勝点は減少するという結果になりました。

3.その他のチームデータ

その他のチームデータを2022シーズンと比較してみます。
こちらもFootball Labよりです。

2023シーズン
2022シーズン

攻撃回数は変わらないですが、シュート数が減り、チャンス構築率も落ちています。
その結果ゴール数も減少。

ボール保持率は、2023シーズンは51.4%
2022シーズンの49.1%からアップしています。
ボール保持によるゲームコントロールを行おうとしたが、残念ながらゴールに結びつかなかったと言えます。

4.経営面

・事業収入予算43億円(2022シーズン42億円)
・来場者28万人(2022シーズン242,776人)
来場者:325,644人
来場者は2022シーズンから82,868人増えました。
コロナが明けたこともありますが、香川真司の加入も大きかったのではないかと思われます。
単純に2022シーズンの一人当たりの平均単価¥2,866に増えた人数を掛けると、2億3,700万円の増収となります。
さらにグッズ等による増収もあるはずです。
事業収入43億円は達成し、かつ黒字になることは間違いないかと思われます。  

5.雑感

ここからは個人の感想です。

三つのチーム目標は達成できませんでしたが、それを達成するための手段、
・終盤の失点を減らす
・敵陣での保持率を上げる
この二つは2022シーズンを上回りました。
しかし、失点は減ったもののゴール減り、勝点を増やすことはできませんでした。

ゲームコントロールについては、ボール保持率は上げることはできたものの、ビルドアップが整理されていないため、自陣でボールを回しロングボールを敵陣へ送り、そこからボール保持することで辻褄を合わせていたような印象です。
常に相手を押し込んだ状態でゲームコントロールをするといった理想を実現するにはまだまだでした。

第21節の浦和戦では準備したことが嵌り、前後半通じてゲームコントロールすることができていましたが、想定外の展開で相手に上回られるとゲーム中に修正することができないのは改善されていません。
監督だけでなくコーチングスタッフの技量によるところも大きいですし、そもそも高さがない等チーム編成そのものに偏りがあったことは否めません。

9位でのフィニッシュ、カップ戦タイトル無しと残念な結果のシーズンでした。
現時点で補強選手の確定が少なく2024シーズンへの不安もありますが、引き続き指揮をとる小菊監督のマネジメント力に期待し(するしかない)、クラブのいっそうのフォローに期待したいです。




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