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クリエイター月額支援サービスを使った生存戦略

こんにちは。「SUZURI People」というサービスのディレクターをしているじつぞん(@jitsuzon)です。
前回は感情メインのお話を書かせていただきました。多くのかたに反応いただき、スキをもらうたびに尻尾ブンブンなりました。

▼クリエイターを支援するウェブサービスをつくった人の気持ち
https://note.mu/jitsuzon/n/nc0f92e708bda

今回は、クリエイターを月額で支援するサービスをどう使うとよさそうか、という話を書きます。個人的見解、その人の状況によりけり、マックで女子高生が言ってた、などの言い訳を混ぜながら書いていきますね。

【目次】
1.そもそもクリエイター月額支援サービスって何?
2.サービスの立ち位置
3.これからの生存戦略

1.そもそもクリエイター月額支援サービスって何?

簡単にいうとファンクラブです。月額で入れるファンクラブ。
音楽アーティストのファンクラブは年額もよく見かけますが、最近のサービスは月額が多いです。価格は100円から入れるものもあり、昔ケータイで着メロサイトに登録してた気分を思い出します。(伝われ)

海外だと「Patreon」が人気で、国内だと「SUZURI People」の他に「pixivFANBOX」や「CAMPFIREファンクラブ」などがあります。主なサービスごとの違いはそこに集まるユーザーの属性かなと思います。pixivだとやっぱりイラスト系が強いですね。CAMPFIREだとインターネット著名人がいたり。

いつもTwitterでフォローしてるクリエイターを直接お金で支援できたり、より近い距離でコミュニケーションがとれたりと、クリエイターと消費者の新しいつながりが生まれる場所となっています。個人的には「好きだ!お布施させてくれ!」の気持ちで支援することが多いです。日頃の恩返し。

2.サービスの立ち位置

「ファネル」いう言葉がマーケティング用語で在ります。ガンダムを連想した人は友達です。顧客を漏斗の形で段階にわけたもので、クリエイターも知ってて損はありません。クリエイターにおける「ファネル」はどういうものか、つくってみました。(作成者がクリエイターじゃないから間違ってたら教えてほしいです)

ソシャゲでたとえると、上からアプリダウンロードしてない層、未課金層、課金層という感じです。右に書いているのはそれぞれの層に対してのアプローチです。

月額支援サービスは一番下の層、つまりお金を払うのをいとわない比較的コアなファンが喜びやすいものです。反対に、新しいファンを獲得するのはあまり得意で無い面があります。(僕たちはそこもできるようにしたい)

3.これからの生存戦略

ファネルにしてみてもわかるように、クリエイターを知って、好きになって、お金を届ける、というのには段階があります。「一目惚れ即告白」というのは現実ではあまり無いですよね。なので、段階に応じてアウトプットすることが重要です。つまり、流行ってきている月額支援サービスはすべてを解決する魔法ではないので、組み合わせが大事です。

SNSやnoteで発信を続けて新しいファンを獲得しつつ、グッズや月額支援サービスでベースを確保し、本業でガッツリ伸ばす。本業がまたファンを獲得する、そしてループになる。これがいいバランスではないかと思っています。クリエイターはどうしても単発の収入が多いものですから、月額支援サービスはベーシックインカムのような、安定した収入源として活躍できればいいですね。

実際、PATREONの利用者にはゲーム制作者や絵師やいろんな人たちがいますが、彼らは別にPATREONだけで生活できなくていい。なぜかというと、彼らの多くは創作活動だけで食えているわけではなくて、生活のための仕事や本業が別にある。だからPATREONで月1万円でも収入が増えて、仕事のシフトを一つ減らせたり、生活費を得られたりするのは大きな足しになりますから。

「評価経済とシェアの先をどう越えるのか?」対談・家入一真×徳谷柿次郎 : 小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」 (より引用)

ここで家入さんがおっしゃっているような使われ方がいいのではと思っています。明確に企画がある場合は、クラウドファンディングを活用するのもいいですね。お金集めだけでなく宣伝の効果が大きいと思います。

図にするとこんな感じ(一番上と同じやつ)

クリエイターさんにとっては使うツールが増えて悩ましい部分もありますし、言うのは簡単、というたぐいのものですがどなたかの参考になれば嬉しいです。

次はもう少しプロダクトつくりの話を書きたいなと思っています。

ではまた!

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